栗の皮を剥くのはとても労力がいりますよね。
いつもうまく皮を剥くのに苦労をしています。
栗には、「鬼皮」と「渋皮」があります。
外側の硬い皮と、内側の実にこびりつくようにして実を覆っている皮のことです。
美味しいものを食べるのにはそれ相応の労力が必要。
とはいいますが、栗はかなり手強い強敵といえるのではないでしょうか?
皮に苦労をさせられる栗ですが、食べるとこれが美味しいのでやはり皮を剥くはめになります。
今では、皮を剥いて茹でてある状態で栗が売られている世の中ではあります。
しかし、やはりそういった出来合いのものを食べるよりも、自分で手をかけた栗の方が美味しく感じますよね。
やはり、出来合いのものよりも手がこもったものの方が愛着といったものが湧くからなのでしょうか?
そんな栗を簡単に、お手軽にいただける方法とは一体どのようなものでしょうか・・・
栗を使った料理もまたとても美味ですよね。
そんな栗の保存方法まで。
「栗」に関してを書きました。
ご参考に是非!
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栗の圧力鍋を使った簡単な剥き方とは?
栗の剥き方については様々な方法がありますが、まずは簡単に剥ける方法を見てみましょう。
※用意するもの(使う道具だけの表記)
・包丁
・圧力鍋
1、栗のとんがりの部分を包丁で少しだけ切り落とします。
(※栗はまだ何もしていない硬い状態なので、手を滑らせて包丁で切ってしまわないように気をつけましょう。)
栗の実の部分を少し削るような感じで切り落としてください。
2、圧力鍋に栗と栗が浸るくらいの水(分量外)を入れて蓋をして、強火にかけます。
おもりが揺れ始めたら弱火にして、2~3分程加熱します。
3、火を止めます。
そしたら、蓋の上にふきんをかけます。
ふきんの上から、流水で冷やしていきます。
4、しばらく流水で冷やしたら、蒸気を抜いて蓋をあけます。
(蒸気を抜く際、出てくる蒸気は少しだけですが気をつけてください。)
5、圧力鍋から栗を水揚げします。
そして、その栗が冷めきってしまわないうちに栗を一つずつ手で皮を剥いていくだけです。
なんと刃物を使わずに、後は自分の手だけで驚くほど簡単に皮が剥けます。
これで栗の皮むきは完了です!
簡単なので、是非試してみてください。
欠点は、1番最初にとんがりの部分を切ってしまうので形が少し汚くはなってしまう点です。
栗にあまりキレイな見た目を求めることはないでしょうが、見た目にこだわる場合(渋皮煮を作るといった場合)はやめておいた方が良いかもしれません。
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失敗のない栗の渋皮煮の作り方とは?
※用意するもの(材料のみの表記)
・生栗(1kg)
・砂糖(800g)
・重曹(適量)
1、栗を鍋やボウルに入れて、栗がヒタヒタになるくらい熱湯をかけます。
そしてそのまま放置して冷まします。
(鬼皮が剥きやすくなるため。)
2、鬼皮は、ペティナイフなどの薄刃のナイフなどを使いましょう。
それで栗に浅く薄く切れ込みを入れて、渋皮を傷つけないよう注意しながら剥きます。
※乾燥しないように、鬼皮を剥いたらすぐ水につけてください。
3、そこに重曹を入れて、水から茹でます。
煮立つまで加熱しましょう。
中火が1番程よく煮立つので、中火で様子を見ながら加熱しましょう。
(そこまで火加減に気をつけておく必要性はありません。)
煮立ったたら、栗が鍋のなかで踊らない程度の火加減で後10分程茹でていきます。
※栗が鍋のなかで踊ってしまうと、栗同士もぶつかり合ってしまい栗が割れる原因になってしまうので注意してください。
4、この作業を2~3回程繰り返します。
繰り返す合間に、栗を指でこすり渋を取り除くことも忘れないでください。
※水を交換する際に、先程も述べたように乾燥から栗を守るため、水を入れた別容器に栗を移しながら作業をしてください。
太い筋があれば、楊枝などの細い棒で引っ掛けて取り除いてください。
5、繰り返し終わったら、最後に重曹を入れない水で栗を茹でます。
(※「重曹抜き」というもので、この作業をしなと栗が苦くなります。)
6、栗の渋が綺麗に取れた状態になったら、下準備は完了です。
どうしても形が崩れたり割れたりしてしまった栗が何%かは出てきてしまうので、ここでその栗を取り除いてください。
(※出来上がりの蜜を濁らせないため。)
7、濡れた状態の栗を鍋に移し入れ、砂糖を加えて煮込んでいきます。
(※砂糖は栗についた水分で充分溶けるので水を入れる必要はありません。)
栗からも水分が出るので大丈夫です。
8、煮込んでいる途中途中、鍋を回して蜜が全体に絡むように動かしてください。
(※あまり激しく動かしてしまうと、栗が崩れたりしてしまうので注意しながら行ってください。)
9、煮立ったら火を弱火にして5~10分加熱してください。
5~10分経ったら火を止めて、そのまままた放置をしてください。
これで渋皮煮の完了です!
※瓶詰めにして保存をする場合は、もう一度煮立ててから殺菌した瓶にいれてください。
※冷蔵庫で保存する場合、渋皮煮は1週間程はもちます。
※冷凍で保存する場合は、ジップロックで保存してください。
※「コツやポイント」※
渋皮煮のコツは、いかに渋皮を良い状態で残すかに限ります。
鬼皮を剥く時、渋皮に傷が付かないように浅く切れ込みをいれることが大事です。
そして、水を交換するとき栗が常に水に浸っている状態を保つことです。
この点を抑えることで、渋皮煮の成功率もアップします。
秋の味覚・栗ご飯の作り方とは?
※用意するもの(材料のみの表記)
・生栗(600g=30粒)
・米(4合分)
・水(800c)
・塩(小さじ2)
・みりん(大さじ2と2/3)
・醤油(2滴)
1、先程述べた? 栗の簡単な剥き方とは??を参照に栗の皮を剥きます。
2、お釜で米を研ぎます。
3、上記の全ての材料をお釜のなかへ入れ、ご飯を炊きます。
※この時、炊き方は普通炊きで大丈夫です。
4、炊き上がったら、30分程はお釜のなかで蒸らします。
5、かき混ぜてまた、10分程蒸らします。
これでもう栗ご飯の完成です!
栗を剥くことに少し時間はかかりますが、後はご飯を炊くだけという忙しい主婦にも嬉しい炊き込みご飯ですね!
調味料も少なめにしているので、より栗そのものを味わうことが出来ます。
化学調味料で溢れる日常には、素材を活かす食事は良いではないでしょうか?
冷凍させて栗の皮を剥く方法とは?(おまけ付き)
※用意するもの(使う道具だけの表記)
・鍋
・電子レンジ
・包丁
・冷凍庫
・ジップロック
ゆでてから冷凍
1、鍋に水と生栗を入れて沸騰させます。
※水は栗が完全に浸っている状態まで入れましょう。
2、沸騰したら1分程そのまま放置しましょう。
そして、火を消します。
3、火を消したら、鍋に蓋をしてしばらくそのまま放置にしておきます。
粗熱をとりましょう。
4、粗熱がとれたら、栗だけを冷凍庫に入れます。
※ジップロックが最適ですから、栗はジップロックに入れて冷
凍しましょう。
5、必要になったときに、使う分だけ解凍します。
(※冷凍庫から出して大体4~5分経ったくらいが丁度良い状態です。)
6、栗を2つ切りにします。
その切った栗の皮を押せば、実がコロッと出てくるという仕組みです。
これで栗の皮剥きは完了です!
鬼皮が残っているので、冷凍保存でも長くもちます。
1年程は冷凍保存しておいても大丈夫なので、安心ですね。
鬼皮をむいてから冷凍
1、鬼皮を剥きます。
簡単な鬼皮の剥き方は、以下の3つのやり方があります。
・栗を1日以上水につけておく。
・熱湯に2~3時間つけておく。
・水から3分程茹でる。
このいずれかのやり方を取りましょう。
そうすると、あの硬い鬼皮が手でも剥くことが可能になります。
2、栗の底の丸い部分(カチコチの部分)を削り、そこから上に向かって手や包丁で剥きます。
(※丸い栗の場合、とても滑りやすいので気をつけて剥きましょう。)
3、鬼皮を剥き終わった栗を冷凍します。
4、必要なときに、使う分だけ解凍し残った渋皮を剥きましょう。
これで栗の皮剥きは完了です!
鬼皮を剥いてから冷凍保存する場合は、少し二度手間なような気もしますがこの方法もとても簡単なのでオススメです。
鬼皮を剥いてから冷凍保存するので、丸ごと冷凍保存する方法よりは劣りますが6ヶ月程はもちます。
おまけ
※「必見!栗の甘みを3倍増やす方法」※
あまり知られていませんが、栗の甘みを増やす方法があるのです!
その方法とは、「栗を保存する際、冷凍ではなく冷蔵庫のチルド室を使う」のです!
是非一度試してみてください。
オススメです!
栗の剥き方には一通りしかないと思っていた私には、この上記の方法は驚きの連続でした。
特に冷凍するという方法は寝耳に水でした。
保存期間も延びるお得付きですしね。
もう栗を剥くのに苦労するのは、今日で終わりです。
栗は美味の為か、木から落ちた状態のときからトゲで自分を守り、さらに2枚の皮をも有している不思議な果物です。
そうはいっても、私たちがトゲの状態から栗を食べることは無いに等しいですが・・・
栗の皮を剥く際に気をつける点としては、やはり栗の形が丸みを帯びているので手を怪我しないようにということです。
当たり前ですが、小さいお子様には危険ですね。
栗を美味しく頂くための知識はお役に立ちましたでしょうか?
一度だけでも、是非試してみてください!
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