春になると、潮干狩りに行ってあさりをたくさん摂るという方も多いですが
あさりにはどのような栄養や効果・効能があるのでしょうか?
あさりが一年で一番美味しい時期や、気になるカロリー、
また、大切な栄養を損なうことなくしっかりと取り入れる食べ方についてもご紹介します。
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あさりの栄養やカロリーは?
美味しいあさりの栄養についてご紹介します。
あさりにはカルシウムやカリウムの他に鉄分や亜鉛などがたっぷりと入っています。
その他にもビタミンB12は貝類の中でも一番多く含まれています。
あさり100g中に含まれる栄養素
カルシウム 80g
カリウム 140g
鉄分 7.0g
亜鉛 1.0g
ビタミンB12 52.4μg(マイクログラム)
あさりのカロリーは生の場合、可食部で100gあたり30kcalです。
たっぷりあさりが入った味噌汁で50gで、これだけ食べるだけで
ビタミンB12は一日の必要摂取量を軽く上回ります。
(鉄分は20%弱、亜鉛・カルシウムは7%)
あさりの栄養の効果は?妊婦にはいいの?
あさりは魚や肉に比べるとたんぱく質の量こそ少ないですが、
その少ない量で身体に必要、かつ摂りにくいとされる栄養素を豊富に含んでいます。
貧血の予防に効果のある鉄分や亜鉛、ビタミンB12が含まれているので、
貧血気味の人や妊婦さんには是非お勧めしたい食材の一つです。
あさりは佃煮にすると鉄分が3倍に増えることも覚えておくといいでしょう。
その他には、昨今注目されているアミノ酸の一つ、タウリンがあさりには含まれています。
タウリンは血圧を正常に保って、血中のコレステロールを減らして血をサラサラにしたり
肝臓機能を促進したり、糖尿病の防止に至るまでさまざまな効能があります。
また、神経伝達物質の働きを調節する効能もあり、その中でも網膜に多量に含まれていて
網膜神経組織の発育も助け、安定させるという重要な役割を果たしています。
最近、子どもの視力の低下が危惧されていますが、あさりを食べることで防ぐこともできるかもしれませんね。
大切なあさりの栄養を損なわないための効果的な食べ方
あさりの代表的な食べ方は、たくさんありますね。
酒蒸しにしたり、炊き込みご飯に入れたり、味噌汁などは和食の定番ですね。
洋風ではボンゴレやクラムチャウダー、トマト煮込みにしても美味しいです。
これらの食べ方は実は一番栄養素を余すことなく効果的に食べる方法なのです。
栄養素を損なわずに全て体に取り入れるなら、煮汁を一緒に取れる調理法が一番です。
あさりの調理、保存、塩抜きのコツ
加熱する時のポイントがあるので是非覚えておきましょう!
それは、
「水から徐々に温める」 です。
こうすることで旨みが最大限に汁の中に出るので美味しさがUPします。
しかし加熱しすぎると身が固くなってしまいます。
加熱してあさりの口が開いたら火を止めましょう。
あさりなどの貝類は日持ちがせず傷みやすいので、出来るだけ早く食べましょう。
保存するには、ボイルしてから冷凍しましょう。
冷凍したものを使う時は(殻付きのままの場合)熱湯から入れます。
美味しく調理したあさりが口の中で「ジャリッ」と音を立てたらガッカリしますね。
最後に上手な塩抜きのコツをご紹介しておきます。
海水程度の濃度の塩水を準備します。
水500mlに対して大さじ1の塩を入れましょう。
あさりが重ならずに広げられる大きさのバットにあさりを広げて入れて、
上から塩水をひたひたになるくらいに注ぎ入れます。
お店で買った物なら2~3時間、
潮干狩りで摂ったものなら一晩ほど
このままの状態でつけておくのですが、
あさりがピューっと潮を吹くので新聞紙を一枚乗せておきましょう。
あさりの栄養と、効果・効能とカロリーに加え、栄養素を効果的に取り入れる食べ方や調理・保存・塩抜きのコツをご紹介しました。
これであさりの栄養を余すことなく取り入れて、楽しむことが出来ますね。
春になったらぜひ、潮干狩りに行ってたくさんあさりを取ってみましょう!