高齢者の中には歯がない人もおり、噛む力や飲み込む力が弱い人がいます。
そのため、個人個人の食べる能力に合わせた食事、いわゆる介護食で無理なく栄養を摂れるようにしなければなりません。
その介護食を簡単に作る方法や作り置きの仕方、介護食レシピのおすすめ本などをご紹介します。
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家庭で介護食を作る簡単な方法は?
家庭で介護食を作る場合、主に次の方法があります。
①通常の料理を行い個人の食べる力に合わせて、噛みやすく、飲み込みやすい状態にします。
・野菜は、カットする大きさを小さくする、硬い物は隠し包丁を入れる、繊維は切っておくなど下拵えをして、茹でたり焼いたりします。
茹でてから小さくカットするのも良いですよ。
野菜の中でもなすは、柔らかく煮ることができ、下でもつぶせるので良く使われます。
・肉は、叩いて柔らかくする、細くカットする、小さくする。
脂身があるほうが、柔らかくなります。
ひき肉で、ハンバーグを作るのもありです。
・魚は、骨を取り肉はほぐします。
食べやすいようにあんかけやとろみを漬けても良いですね。
・主食はご飯ですが、通常のご飯が無理な方には、お粥が中心となります。
ご飯の粒が残るのが嫌な場合は、食材または料理をミキサーにかけるミキサー食が良いでしょう。
お粥をミキサーにかけ柔らかさを調整します。
②市販されている食材で、介護食に使用できる献立品を購入します。
そのまま介護食として市販されているものや、介護食に流動できるものも、数多く販売されているので利用しましょう。
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介護食の作り置きの方法は?冷凍にする?
食事の際、1回ずつ介護食を作るのも面倒なときもありますよね。
そのような時は、予め作り置きをして保存し、少しずつ取り出して食べる方法もあります。
そして介護食の献立は1日単位で考えるより、1週間分の献立づくりから始めましょう。
介護食は通常の食事より手間がかかるので、下拵えが必要なものは多めに作っておき、冷凍庫に保管して、献立のローテーションによって取り出して調理します。
ミキサー食などペースト状のものは、小分けして保管しておきます。
介護食レシピ、和食・洋食のおすすめ本は?
家庭で介護食を作るときの参考本としては、次の本をおすすめします。
・介護しながら作る介護食(横田節子著)・・・介護をしている著者が無理なく、手間をかけない美味しい料理レシピ98品をわかりやすく紹介しています。
旬の食材を使っているので、季節を感じる和食料理がいっぱいです。
・認知症の母を救った「奇跡のレシピ」(寺田有紀美著)・・・料理レシピの本ですが、介護に疲れた方やこれから介護をする方におすすめです。
食事改善で認知症の改善を目指します。
・決定版かむ・飲み込むが難しい人のごはん(藤谷順子監修)・・・安全だけど美味しい、味香色を大切に、少量でも高栄養、簡単に作れるを実現させたレシピ本です。
洋食、和食を120食と豊富に用意し、デザートもバリエーションがあります。
嚥下調整学会分類2013の新コード分類による軽度から重度の嚥下障害にも対応しています。
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