おせち料理の煮物のこんにゃくは、手綱こんにゃくといいます。
手綱こんにゃくとは、薄く切ったこんにゃくの中央に切れ目を入れ、切れ目の中に片方の端を通したもの。
手綱のようにねじれたこんにゃくです。
ぺろんとした舌触りで食べやすく、おせち料理の中でも人気があります。
そのこんにゃくについての疑問にお答えしましょう。
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おせちのこんにゃくの意味や由来、いわれは?
こんにゃくの歴史は古く、記録上では大和時代に朝鮮から医薬用として、蒟蒻という漢語とともに伝えられたという説があります。諸説ありですが。
平安時代には高級料理となり精進料理にも使われました。
やがて日本中にも広がり江戸時代の頃からやっと庶民の食卓にのり、一般的な食事やおせち料理に使われるようになったようです。
こんにゃくの語源は、一緒に伝わった蒟蒻をいう漢語を呉音で「くにゃく」と言ったのが、日本で「こにゃく」となり、やがて変化して「こんにゃく」になったと言われています。
おせち料理の手綱こんにゃくは、その形を馬を操る手綱に見立てることで、手綱を締めて己を厳しく戒めて有事に備える心を養うことを意味しています。
また手綱こんにゃくの結び目は、縁を結ぶという意味から良縁・円満・つながりをもつという縁起の良いものとされています。
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おせちのこんにゃくの簡単な作り方や本格レシピは?
おせちに良く使われる手綱こんにゃくは、割と簡単に作ることができます。
こんにゃくを5mm位の厚さに切り分けます。
切ったこんにゃく1枚ずつ、端を上下2㎝位残して真ん中にに切り込みを入れます。
どちらか片方の端を切り込みにくぐらせるとこんにゃくがねじれます。
それを煮物に使うと手綱こんにゃくの出来あがりです。
こんにゃくは、弾力性がありつるつるしているので、そのままだと味つけが難しい食材です。
刺身こんにゃくで刺身で食べることもできますが、ほとんどの場合煮しめや筑前煮などに使われるのが代表的です。
煮料理が多いこんにゃくですが、こんにゃくを鍋に入れて火で焙って、酒と醤油を加えてお好みの香辛料を振って出来あがりの料理もおすすめです。
様々なアイデアを凝らしたレシピが存在しますのでお試しあれ♪
おせちのこんにゃくの切り方は?飾り方は?
おせちのこんにゃくの切り方には、縁を結ぶとか良縁・円満などの縁起担ぎとして手綱こんにゃくの切り方が一般的だと思います。
筑前煮などの具材としてのこんにゃくでは、あえて切り目をつけないで薄く切り分けるだけのものもあります。
こんにゃくの切り方には、手綱こんにゃくの切り方の他にも色々あります。
きんぴらで良く使う短冊切り、ステーキなどでよく見られる斜め十文字切り、おでんに良く使う三角切り、サイコロの形で整えるさいの目切り、輪切りなどです。
切る以外では手で適当に千切るという方法もあります。
おせち料理の中のこんにゃくは、元々医薬用として伝えられ縁起物でもあり、低カロリーでダイエットにも効果がある健康食品です。
他のおせちの料理との色合いや組み合わせを考えながら、縁起物の手綱こんにゃくをメインに他の切り方のこんにゃくを配置するのも楽しいのではないでしょうか♪
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