食用油は、人間の生命維持や活動に必要な三大栄養素である「タンパク質、糖質、脂質」のうち、脂質を補うために手軽に食べられる食材として、料理に付きものとして毎日の食卓には欠かせないものです。
しかし普段料理に使われている油でも、良い油と悪い油があるということをご存知でしょうか?
そうなると、できれば悪い油を使わない方が良いと誰でも思いますよね。
一般的に悪い油とはどういうものか、普段使用することが多いキャノーラは悪い油なのか、また体に悪い油のランキングをご紹介します。
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体に悪い油とは?
体に悪い油というのは、高血圧や動脈硬化、肥満や生活習慣病の原因になるリスクを持つ油のことを言います。
簡単に言うと良い油は健康に良く、悪い油は健康に悪いということですね。
また植物油は良い油で、動物油、加工油は悪い油という、ざっくりとした分け方もあります。
油に含まれる不飽和脂肪酸は、心筋梗塞や動脈硬化予防が期待できますが、飽和脂肪酸は動脈硬化などの心疾患などのリスクがあります。
飽和脂肪酸を多く含む油は、体内で作ることができ、バター、ラード、牛脂などの油肉に多く含まれています。
食用油は種類が多いので、体のためを考えるなら飽和脂肪酸を多く含む油をなるべく避け、不飽和脂肪酸を含む油を使用した料理を食べることですね。
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キャノーラは体に悪い油?
一般家庭でサラダ油やてんぷらなどを揚げるときに使われているキャノーラ油ですが、良い油か悪い油か気になりませんか?
キャノーラ油は菜種油を原料としていますが、過去にエルカ酸を多く含む菜種油がアメリカで販売が禁止されていた時期があり、菜種油=キャノーラ油と混同してキャノーラ油も危険という噂も立ちました。
また、2014年にはカナダが中国に輸出しているキャノーラ油に、危険な有害生物を検出したため、中国が輸入を取りやめるということがありましたが、これは中国のファーウェイのCEOがアメリカの要請を受けたカナダによって逮捕されたことに対する報復と疑われており、真相は明らかではありません。
日本で使用されているキャノーラ油もカナダ産が多く、菜種油のうち品種改良によって飽和脂肪酸であるエルカ酸を含まないキャノーラ品種から採油されたものです。
しかし、日本でカナダ産が危険な有害物質を検出されたことはありません。
体に悪い油のランキングは?
・第1位:肉の脂身・・・いわゆる油肉ですが、飽和脂肪酸が多く含まれます。
・第2位:バター、ラード、マーガリン・・・多く摂ると生活習慣病のリスクが増え、死亡率が上がります。
体に悪いと言われる飽和脂肪酸を多く含む主な植物油としては、次のものがあります。
( )は100g中に含まれる飽和脂肪酸量
・第3位:ココナッツ油(86.5g)
・第4位:パーム油(49.3g)
・第5位:綿実油(25.9g)
・第6位:米油(19.7g)
・第7位:ピーナッツオイル(16.9g)
・第8位:大豆油(14.9g)
・第9位:ごま油(14.2g)
・第10位:オリーブ油(13.8g)
・第11位:コーン油(12.9g)
・第12位:ひまわり油(9.0g)
・第13位:アマニ油(9.0g)
・第14位:ベニバナ油(7.5g)
・第15位:キャノーラ油(7.4g)
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