一時のブームに終わらず便利な調味料として市民権を得た塩麹。
その姉妹的な存在である醤油麹も、とっても優秀な万能調味料なんです。
ここでは、醤油麹の作り方から使い方まで詳しくご紹介したいと思います。
醤油麹の特徴や作り方は?
醤油麹は米麹に醤油を加えて発酵、熟成させた調味料のことです。
醤油麹には旨味成分であるグルタミン酸が塩麹の10倍以上も含まれています。発酵食品が身体に良いというのはよく聞きますが、醤油麹も疲労回復や美肌に効果があります。
また、麹菌が腸内環境を整えてくれるので、便秘の解消や肌荒れの改善にもつながります。
さて、醤油麹は市販もされていますがとても簡単に作ることが出来るので、ぜひ手作りをお勧めします。
作り方は以下の通りです。
[材料]
○醤油 150cc
○米麹(生こうじ) 150g
○保存容器(タッパーなど)
[作り方]
①麹を手でしっかりともみほぐす。全体がしっとりとしておにぎりのように形作れるぐらいが目安。
②①と醤油を保存容器に入れ、スプーンなどで全体をしっかり混ぜ合わせる。(空気を麹に送り込んで発酵を促す。)
③常温で1週間~10日熟成させる。1日1回全体をしっかり混ぜる。
④とろみが出てきたら完成。そのまま保存容器で冷蔵保存する。保存期間の目安は3ヶ月ぐらい。
とっても簡単ですね!米麹はインターネット販売でも買うことができますよ。
もし「ヨーグルティア」をお持ちの方がいたら次のように作ることも出来ます。
※ヨーグルティアでの作り方
[材料]
○醤油 200~300cc
○米麹 200g
○水 100cc
[作り方]
①麹をよくほぐし、だまが残らないようにする。
②消毒したヨーグルティアの内容器に、①の麹と醤油、水を入れ全体をよくかき混ぜる。
③内容器を本体に入れ、60℃、6時間にセットする。
④指で麹が潰れるぐらいになっていたら完成。密閉容器に入れて冷蔵庫で保存。
醤油麹のおすすめの使い方は?
待つこと1週間。出来上がった醤油麹は、和え物にも、炒め物や煮物に使ってもその実力を発揮します。
いくつかおすすめの使い方やレシピを紹介しますね!
○和え物に。
それだけで旨味成分がぎっしりの醤油麹を醤油の替わりに使うと、いつものお惣菜も旨味アップ!
例えばほうれん草のゴマ和えや、しゃきしゃきの長芋の千切りの和え物なんていかがでしょうか?
○漬ける。漬けてから焼く。
醤油麹にお肉やお魚を漬け込むことで、旨味がアップしたり柔らかく仕上がったりします。
例えば唐揚げを作る時に、鶏もも肉を醤油麹、にんにくとしょうがのすりおろしに1時間ぐらい漬け込んでから衣をつけて揚げると、
びっくりするぐらいジューシーになりますよ!
また、安い鮪の赤身も醤油麹にちょっと漬け込んで漬け丼にするとこれもまたねっとりとした舌触りが最高に美味しいです!
その他肉じゃがの醤油を醤油麹に変えたり、卵と醤油麹をご飯にかけたり、楽しみ方は色々です。
塩麹と醤油麹の違いは?どう使い分ける?
塩麹と醤油麹、どちらもとても使い勝手がよさそうですが、それぞれどう使い分ければよいのでしょうか?
塩麹はお肉や魚を漬け込んだり、具材を調理する時に塩の代用として使うと良いでしょう。
醤油麹も同じようにお肉や魚の漬け込みや、醤油の代用として使うことが出来ます。また、塩麹の10倍以上の旨味成分があるため
マヨネーズと合わせてディップソースにしたり、お刺身を付けて食べたり、たれやソースのようにして使うこともできます。
塩麹は醤油麹より麹独特の風味を強く感じるので、そのままで使うよりも調理過程で使う方が向いているように思います。
塩麹も簡単に作ることができるので、両方常備して色々な料理に役立ててみてはいかがでしょうか?