日本人のうち、3人に1人は何らかのアレルギーを持つと言われています。
よく知られているアレルギー性疾患には、
アトピー性皮膚炎、
花粉症、
喘息、
アレルギー性鼻炎、
じんましん、
金属アレルギー、
食物アレルギー、
動物アレルギーなどがあります。
今回は、「食物アレルギー」に密接な関係のある
「特定原材料」についてまとめます。
スポンサーリンク
アレルギーに関係する!?特定原材料とは?7品目、25品目、27品目?
「特定原材料」とは、加工食品に微量であっても含まれる場合に表示が義務付けられているもののことを言います。
特定原材料として省令で定められているのは7品目あります。
どの食品でもアレルギーを引き起こす可能性はありますが、
特定原材料とされているものは、
特にアレルギーを起こしやすいためです。
また、その発症数や症状の重篤度から考えて表示する必要が高いとして表示が義務化されています。
症例数が多いために特定原材料に指定されているのは、
「えび」、「かに」、
「卵」、「乳」、「小麦」、
の5品目です。
生命に関わるほど症状が重篤で、
特に留意が必要なものとして指定されているものには、
「そば」、「落花生」、
の2品目があります。
特定原材料の「卵」には、鶏だけでなくうずらやあひるなどの卵も含まれ、魚卵は含まれません。
調べると25品目だとか27品目だとか書かれている場合があります。
後で詳しく説明しますが、「特定原材料」と
「特定原材料に準ずる物」を合わると27品目になります。
25品目とあるのは、以前は「特定原材料に準ずる物」が現在指定されているものより2品目少なかったためでしょう。
スポンサーリンク
「特定原材料に準ずる物」は20品目!
表示が義務付けられている特定原材料のほかに、
任意表示ではありますが、
可能な限り表示することが推奨されているものもあります。
それが「特定原材料に準ずる物」として、
これまでに一定の頻度で健康被害が確認されている20品目です。
その20品目は、
「あわび」、「いか」、
「いくら」、「オレンジ」、
「カシューナッツ」、「キウイフルーツ」、
「牛肉」、「くるみ」、
「ごま」、「さけ」、
「さば」、「大豆」、
「鶏肉」、「バナナ」、
「豚肉」、「まつたけ」、
「もも」、「やまいも」、
「りんご」、「ゼラチン」
です。
ちなみに、カシューナッツとゴマの2品目は、
2013年に特定原材料に準ずる物として追加され、2014年8月末までに周知の指導が消費者庁より行われました。
このように特定原材料に準ずる物は、今後もアレルギーの実態調査結果を踏まえて、見直しが行われていきます。
特定原材料を覚えよう!
薬剤師や栄養士と目指す人たちは、
「特定原材料」「特定原材料に準ずる物」を覚える必要があります。
給食で食物アレルギーを起こす子どもも多いようですから、
学校の先生などにも特定原材料は覚えておいてくれると安心ですね。
子どもや高齢者など自分で料理に入っている原材料を確認するのが難しい人と接する機会の多い人は覚えておいてもいいかもしれません。
そんな「特定原材料」は、
「底から煮えた」
の語呂合わせで覚えましょう!!
そ→そば
こ→小麦
か→かに
ら→落花生
に→乳
え→えび
た→卵
「エビちゃん、こそっと“かにニラたま”作る」
というのもの覚えやすそうです!
エビ→エビ
こ →小麦
そ →そば
かに→かに
ニ →乳
ラ →落花生
たま→卵
これなら、7品目は簡単に覚えられますね!
特定原材料に準ずる物の20品目は変わる可能性も大きいせいが、
あまりいい語呂合わせが見つからりませんでした。
学校や病院、介護施設など、多くの方の食事に関わる人は、覚えておくと良いと思います。
全部覚えられなくても、
よく使うものを中心に覚えておくと良いのではないでしょうか?
実際アワビとか、松茸とかって、あまり使わない食材ですからね。