65歳以上の人の約半数が
便通のトラブルのため便秘薬や
下剤を使用しているという話があります。
年齢に関わらず
便秘に悩まされているという人は
多いと思います。
便秘は単なる排便リズムの不調
ではありません。
放っておくと大腸がんになるリスクが
高くなります。最近は
うつ病との関連も
指摘されているくらい怖いものです。
高齢者は加齢による筋力の低下、
特に腸の蠕動運動を促す
お腹まわりの筋力が低下することにより
便秘しやすくなります。
腸自体も弱ってくるので
便がなかなか体内で移動せず
腸内に長く留まることになり
水分を失って固くなり
便秘になることもあります。
以前ほどボリュームのある
食事をしなくなる人も多いでしょう。
食事の量が減ると便の量も減ります。
同時に高齢になると
のどの渇きを感じにくくなる人もいます。
十分な水分補給をしないために
ということにもなります。
水分が少なくて固く、量も少ない便は
便秘になりやすい原因になります。
人によっては様々な体調の変化により
なんらかの薬を服用している、
ということもあるでしょう。
本来は健康を保つためですが、
服用している薬の副作用などの影響で
便秘になっている可能性も
あるそうです。
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高齢者の便秘・食事による改善
食事による便秘の改善というと
すぐに食物繊維をとること、
を考えます。
ところが高齢者の場合は
食物繊維をたくさんとって
水分を十分に補給しないと
却って便が固くなり
便秘をひどくする
原因になります。
食物繊維は
便秘解消に役立ちますが、
同時に十分に水分補給をすることを
忘れないでください。
まずは
高齢者の便秘改善の食事で
気をつけるポイントです。
・十分な水分を摂ることをこころがける
・食物繊維を含む食べ物を摂る
・乳酸菌を含む食べ物を摂る
野菜や海藻類・豆類・イモ類、
ヨーグルト・牛乳・納豆・味噌
ぬか漬けや
はちみつ・パイナップル・プルーン
などの食材がおすすめです。
腸内の善玉菌のエサとなる
オリゴ糖を含む食品も
いいでしょう。
乳酸菌とオリゴ糖を同時に採れる
サプリメントなどもあります。
固いものが食べにくいという人は
主食をお粥にして
粉末タイプの食物繊維を
混ぜてもOKです。
粉末タイプは
飲み物にも混ぜられます。
ヨーグルト・パイナップル・はちみつを
ミキサーで混ぜて
ジュースを用意してもいいと思います。
お好みのフルーツを足したり
牛乳や豆乳を混ぜてもいいものです。
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高齢者の便秘・飲み物による改善
1日に必要な水分は
およそ1500mlといわれています。
コーヒーの好きな人も
多いと思いますが、
実はカフェインを含む飲み物は
水分の排出を促す作用があるので
水分捕球にはむきません。
おすすめの飲み物は
牛乳・ココア・生姜湯
甘酒・炭酸水などがあります。
炭酸水の場合炭酸系飲料なども
いいですが、
天然のガス入りミネラルウォーターに
レモンジュースとオリゴ糖を入れたり
ライムジュースを絞ったりしても
いいです。
もちろん
天然炭酸のミネラルウォーターを
そのまま飲んでもいいものです。
甘酒は栄養価も高いので
おやつのかわりとしてもいいでしょう。
米麹を原料としたもの
酒粕を原料としたものと
2種類あります。
栄養価は米麹を原料にしたもののほうが
高いですが、
お好みで選んでいいと思います。
なおコーヒーも完全にダメ
というわけではありません。
コーヒーの好きな人は
飲みすぎに注意しながら
楽しんでください。
甘味を入れる場合はオリゴ糖にしたり
するといいでしょう。
その他の便秘対策
便秘薬はあまり頼りすぎると
クセになって薬をのまないと
便通がないなど
逆効果になることもあります。
最終手段として
考えておきましょう。
漢方薬タイプの便秘薬は
クセにならないと言われていますが、
やはり使用するには
医師や薬剤師の指示を仰ぎましょう。
便秘には
弛緩性便秘と直腸性便秘があります。
自分の便秘のタイプに合った薬を使わないと効果がありません。
市販の便秘薬を選ぶ場合も薬剤師さんに相談して
購入しましょう。
高齢者が便秘薬を使う場合は
すでに服用している
なんらかの薬がある場合は
飲み合わせにも
注意する必要があります。
まずは医師に相談しましょう。
便秘予防のためには
運動不足の解消も欠かせません。
無理をしない範囲で
ウォーキング・ストレッチなどを
習慣にしましょう。
排便体操など身体を動かしにくい場合でも
やってみることのできる運動が
紹介されているページです。
仰向けに寝た状態で温めた手で
おへそまわりを
「の」の字にぐるぐると
マッサージするのも腸の蠕動運動を促す
よい刺激になります。
また
ツボの刺激はいつでも
気軽にできるものです。