乳幼児が便秘となった場合の対策として、
まずは食事改善と運動、
それでも便が出ない時には即効性のある浣腸や薬を使うことを考えられると思います。
便秘の原因の多くは、腸内環境の状態にあるといわれています。
食事の際には、食物繊維や発酵食品を摂ると同時に水分を摂ることが大事だと考えられます。
子供の便秘に効果のある食べ物、飲み物は?
繊維質を多く含む料理といえば、
野菜サラダを思い浮かべる方も多いかと思います。
野菜サラダもいいのですが、
生の野菜ですと子供は多くの量を
食べることはできません。
しかし、
温野菜サラダにすると全体のかさが減り、
生の状態より多くの量を摂取することができます。
いつもと同じメニューでも多くの食物繊維を
摂り入れることができます。
食物繊維を多く含む野菜として、
アボガド、ごぼう、
さつまいも、人参、
海藻、豆類があります。
栄養価の高い皮は、食べることができる素材ならそのまま使って調理することをお勧めします。
整腸作用に効果が期待されるのは、
ヨーグルト、納豆などの発酵食品です。
そしてオリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やしてくれて腸内環境を整えてくれる働きがあります。
また、スプーン一杯程度のオリーブオイルが
便秘予防に有効との意見もあります。
主食のごはんは、白米より玄米をお勧めします。
食物繊維をはじめ多くの栄養価を摂ることができます。
玄米を一晩水につけるなどの工夫次第で食べやすくなりますし、
炊飯器の「玄米モード」で焚けば口当たり良く炊き上げてくれます。
玄米が苦手な場合には、食物繊維を多く含む押麦を白米に混ぜてみるのはいかがでしょうか。
これだけでも食物繊維の摂取量がぐんと増えます。
果物の中でもお勧めしたいのが、みかんです。
みかんに含まれるペクチンと果糖は、腸の活動を活発にし、便を柔らかくする効果があるといわれています。
みかんをそのまま食べてももちろん良いのですが、ミキサーを使ってジュースを作れば子供も口に入れ易くなります。
みかんジュースの酸味が気になる場合、1歳くらいまでは蜂蜜は食べないほうがよいといわれています。
酸味があるからと蜂蜜を混ぜる時にはご注意ください。
みかんの白いすじと袋は捨てずに食べるようにしてください。
(ミカンや白いすじの栄養や健康、美容の効果は?)
食物繊維が多く含まれています。
他には、豆乳をベースにバナナやきなこ、プルーンなどの素材を組み合わせミキサーにかけると、便秘に効果的な飲み物となります。
乳幼児の便秘に効果のある食べ物や飲み物は?
便を柔らかくする効果があるといわれる果糖を多く含む果物には、
ぶどう、プルーン、パイナップル等があります。
便の排出に効果がある食物繊維を多く含む果物には、
柿、みかん、キュウイ等です。
幼児の好き嫌いもあるでしょうから様子をみながら、
これらの果物と野菜、豆類や海藻などをバランス良く与えてあげて下さい。
また同時に、白湯や麦茶などの水分の摂取も必要です。
離乳食の時の子供の便秘のためのおすすめレシピは?
赤ちゃんが母乳やミルクから離乳食へ切り替えると初めのうちは水分が不足しがちです。
レシピを考える際には、食物繊維、水分、腸内環境を良くするに注意して下さい。
バターなどの油脂分も少量使えば潤滑油になり効果があるとの意見もあります。
7~8か月頃からの使用は大丈夫と言われていますが、塩分が気になる場合は無塩バターが良いかと思います。
さつまいもやカボチャをペースト状にしたり、
野菜スープに水溶き片栗粉少量を加えたりといった離乳食は多いと思いますが、
デザートになるレシピを簡単に紹介します。
○水と寒天を火にかけます。(角寒天は下ごしらえとして水に浸し絞っておく、粉寒天はそのまま)
オリゴ糖とカットした果物を入れ、適当な柔らかさになったら火からおろします。
容器に入れ冷蔵庫で冷やします。
寒天やフルーツの柔らかさは離乳食の時期に合わせた調整が必要となります。