「なます」は酢の物としておせちにかかせない料理です。
おせちに入っている大根・にんじんのなますは、その色合いから紅白なますと言われています。
日常的に食べることは少ないかもしれませんが、大根・にんじんを食材にしたシンプルな酢の物で、低カロリーと酢の力でダイエットや疲労回復には良い料理でしょう。
そのなますについてご紹介します。
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おせちのなますの意味や由来、いわれは?
なます(鱠、膾)は、古代中国で切り分けた生肉、生魚に調味料を加えて食していた料理を指していました。
日本のなますも膾と書きますが、中国との関連性は明らかではありません。
日本では魚介類や野菜を細く刻んで調味料を加えて食する料理を指していましたが、やがて野菜だけを酢で和えた精進なますやおせち料理の紅白なますが生じ発展してきました。
おせち料理で親しまれている紅白なますは、大根とにんじんと酢を材料としています。
そのことからなますと言えば、主に紅白なますを指すようになりました。
大根の白とにんじんの赤がマッチしてとても美しい色合いです。
紅白の色は水引を表し、日本では祝い事全般に用いられ平安と平和を願う縁起色です。
紅白なますは、色合いが水引のように紅白であることから、おめでたいおせち料理として重要な料理の一つとなり現在に至っています。
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おせちのなますの簡単な作り方や本格レシピは?
一般的ななますは自宅で作れる簡単な料理です。
①大根とにんじんの大きさを揃えて細く千切りにします。
②大根とにんじんと少量の塩を加えよく混ぜ合わせます。そのまま10分位置いてから手で絞り水気を取ります。
③その大根とにんじんに、昆布だし、酢、砂糖を適量に混ぜた調味料を混ぜ込んで馴染ませます。お好みで柚子の皮や鷹の爪などを加えてもおいしいです。
④一晩ほど置いて紅白なますの出来あがりです。
紅白なますは食材の色合いが大事です。
酢を含む調味料の種類や量は各個人の好みの差がありますので、色々調整して我が家好みの紅白なますに挑戦するのも楽しいと思います。
おせちのなますの切り方は?どれくらい日持ちする?
紅白なますの切り方は大根とにんじんのバランスは5:1位で、長さは5cm程度、適当な長さで良いと思います。
赤色のにんじんは少し細めに切るほうがバランスがとれるでしょう。
自己流の千切りでも良いのですが、食材を斜めに薄切りしてから千切りにする「なます切り」という切り方もあります。
味がなじみやすい切り方だと思います。
なますは、市販されているのは賞味期限ではなく消費期限が付いていますので、長期に持つものではありません。
自宅で作ったなますも消費期限は1週間程度で、冷蔵庫での保存はできますが10日から2週間程度と考えた方が良いと思います。
今では、紅白なますの他に色々アイデアを凝らした「なますレシピ」が発表されていますので、参考にするといいでしょう。
また、残ったなますでサラダなどのおせちリメイク料理を作るのも楽しいですよ。
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