肺炎は
日本人の死亡原因の
第4位に計上されているそうです。
そのほとんどが
75歳以上の高齢者であるとされ、
90歳以上の死亡原因になると
なんと
第2位とされています。
自分自身と年齢の近い人の
死亡記事や報道はどんなに若い人がみても
嫌な気持ちになるものです。
それが自身も高齢者といわれる年齢になると
年齢の近い有名人の訃報はつらいでしょう。
とくに長く闘病されていた方の場合など
症状や経過を詳しく報道されているのは
つらくて見られないという人も
多いと思います。
そしてまた身内からしても
高齢の家族のことは常に気になるものです。
辛い話題はついつい目を背けがちですが
死亡原因となりやすいといわれている
事柄の原因などを知っていると
予防やいざというときの対応に
余裕がでてくるでしょう。
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誤嚥性肺炎の原因・原因菌について
誤嚥性肺炎とは細菌が胃液・唾液などとともに
肺に流れ込んでしまうことにより
起こる病気です。
再発を繰り返すことが多いといわれます。
何度も再発することにより、菌自体の薬に対する
耐性が増してしまって治療が困難になることが
多いそうです。
誤嚥性肺炎の原因となる理由には
・口の中や喉に入っている物の誤嚥
・胃の内容物の逆流による誤嚥
をあげることができます。
高齢になると全身の機能が衰えてきます。
食べ物や飲み物を今まで普通にできていた
飲み込んだり(嚥下)するのが
難しくなってきたりすることがあります。
誤嚥性肺炎の原因菌となる菌は
もともと人間の体内に普通にいる
常在菌と呼ばれるものです。
口腔常在菌や
大腸菌などがあげられています。
肺炎を引き起こす菌としては
肺炎球菌が知られていますが、
この菌による肺炎は免疫力の低下によって
発症しやすくなります。
高齢者や乳幼児など
免疫力の弱い人は
要注意すべき菌です。
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誤嚥性肺炎と唾液の関係
高齢になって反射作用などが
できにくくなると眠っている間などに
唾液が気道に流れ込んだりしても
「むせたり」「咳き込んだり」という
反応ができにくくなります。
その結果口の中にいる細菌が
唾液ごと肺の中に
流れ込んでしまうことになります。
介護を要する状態の高齢者で
自力で食事をすることができず
歯みがきを十分にしたりできない場合だけでなく
「食事」としてでなく
鼻から流動食をとったりしている場合も
口の中の清潔が保たれずに
歯周病菌などが増えていることがあります。
「食事」をしていないので
歯みがきの必要がないと
考えられてしまいやすいものですが、
実際は口の中の
清潔を保てるように
ケアが必要なのです。
「食事」をすることで
唾液が出ると自浄作用があります。
この働きをしていなくて
口の中のケアをしていないと
細菌の数も多くなり高濃度になるために
肺炎も重症化しやすくなります。
誤嚥性肺炎の高齢者・寝たきりの人の場合
高齢者でも身体を動かすことに
不自由のない人は
自分でも注意しやすいと思います。
一方で要介護状態で
ベッドの上で食事をしたり
食事をするときに補助を必要としたり
寝たきりの人の場合は
誤嚥を防ぐために
工夫する必要があります。
食事をする場合の姿勢は
「前かがみ」であるように
気をつけましょう。
ベッドや
椅子に座っていても
背もたれにもたれてしまって
上向きの姿勢だと
誤嚥しやすくなります。
椅子などには
浅く腰掛ける・
テーブルは高すぎないもので・
座ってかかとが地面につく状態が
ベストです。
料理の状態も
噛むのが難しい人の場合は
細かく刻んだりする
柔らかく煮る
などが必要です。
固形物や水を飲み込む(飲み下す)ことが
難しい場合は
柔らかくする・とろみをつけることで
飲み込みやすくなります。