かりんの木には、りんごと梨のハーフのような果実がなりますが、そのまま生で食べようとすると硬くて渋い味がするため、生食には向きません。
そのため、かりんはかりん酒の原料、ジャム、はちみつ漬け、砂糖漬けなどに使われます。
今回は、その中からかりん酒の作り方と、使った実の取扱いについて、ご紹介します。
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かりん酒の用意する材料は?
かりん酒の一般的な作り方をご紹介します。作り方に慣れてきたら、自分好みの味に調整すると良いですよ。まずは、材料を用意しましょう。
(材料:お酒を1.8リットルとした場合)
・広口瓶・・・密閉できるもので、作りたいお酒の量の2倍程度の容量(4リットル)の容器を用意します。ホームセンターなどで、販売している果実酒用のガラス容器が良いです。
・かりん・・・ 1kg程度(3~4個)、熟したものを選びます。
・焼酎など・・・35度ホワイトリカー1.8リットル、果実酒用の37%ウイスキー香薫1.8リットル、35%ブランデーベースリキュール1.8リットルなどからお好みのお酒を選びます。最初はホワイトリカーで作る人が多いです。
・氷砂糖・・・200~300g、氷砂糖の代わりにはちみつを使う場合は、ハチミツ200cc程度です。
・レモン・・・お好みで2個ほど入れると、レモン風味がでます。
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かりん酒の作り方は?
一般的なかりん酒の作り方は、次のとおりです。
①かりんは、スポンジたわしなどでよく洗います。そのままだと、かりんは硬くて切りにくくて危険なので、水気を取り2日位置くか、ラップに包んで電子レンジで1分程加熱し、少し柔らかくしてから切ります。
②かりんの切り方は、輪切りにするか、輪切りを四等分カットのいずれでも良いです。
③切ったかりんは、薬効があるので種が付いたまま容器に入れます。レモンを入れるときはこの時一緒に入れます。
④さらに氷砂糖とホワイトリカーを加え、かりんを漬け込みます。その後長期間熟成させます。
いつ頃飲めるようになるのか、気になるところですが、早くても3ヶ月以上は時間をかけるようにしましょう。3ヶ月以降が渋みも少なくて飲みやすいです。
さらに風味と酸味、渋みにまろやかさが加わる熟成には、一般的に6ヶ月以上かかります。
実の取り出し時期、残りの実の使用方法は?
かりんの実の取り出し時期は、6ヶ月後が良いです。実を取り出して、お酒をこして別の容器に移してください。漬けっぱなしでいると、渋みが増してしまうので注意しましょうね。
取り出した実はある程度硬さが残っていて、そのまま食べても美味しくはありません。
残りの実の使用方法としては、砂糖で煮詰めるか、ジャムにするのが良いでしょう。
一般的には、ジャムにする人が多いようです。
かりん酒の飲み方には、ストレート、炭酸割り(ソーダ)、カクテル、お湯割り、オンザロックなどがあります。お好みの飲み方で、かりん酒を楽しんでください。
かりん酒の賞味期限については、かなり強いアルコールで漬けているので、はっきりとした期限はありませんが、直射日光を避け冷暗所で保存することが最低条件です。
長期間経過したかりん酒を飲む場合は、臭い、色の異常、カビが生えていないかをチェックしましょう。異常がない場合、少し舐めるように飲んでみて、風味や味わいが良ければ飲んでも問題はありません。
しかし、味が肝心なので、味が好みではない、美味しくないと思ったときは、残念ながら飲む意味はありません。料理に使用するか、処分することを検討しましょうね。