
むかごは、山芋や長芋といったヤマノイモ類の葉の付け根にできる球芽です。
秋の味覚として知られ、収穫時期は9月下旬から11月初旬、旬のピークは10月?11月ごろ。
市場にはあまり多く出回らないため、旬を楽しみにしている人も多いでしょう。
今回は、むかごの栄養価やカロリー、健康効果について詳しく解説し、特に妊婦や子どもに必要な理由も掘り下げていきます。
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むかごの栄養とカロリー
むかごは山芋の「種」のような存在ですが、栄養価は山芋とほぼ同等か、それ以上とも言われています。
特に豊富に含まれている栄養素は以下の通りです。
- カリウム:血圧を調整し、むくみを防ぐ
- カルシウム:骨や歯の形成をサポート
- リン:エネルギー代謝や骨の強化に関与
- 葉酸:細胞の生成を助け、妊婦に必須
- 食物繊維:腸内環境を整え、便秘改善に役立つ
- ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康を維持
- 亜鉛:免疫力を高め、成長をサポート
また、むかごには アミラーゼやジアスターゼ などの消化酵素が含まれ、胃腸の働きを助けます。さらに アルギニン というアミノ酸も豊富で、血流改善や滋養強壮に役立ちます。
むかごのカロリー
むかごのカロリーは以下のようになります。
- 1個(約2g):約2kcal
- 100gあたり:約95kcal
エネルギー量はじゃがいもや里芋と同程度で、食べ過ぎなければカロリーを気にする必要はありません。
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むかごの栄養がもたらす健康効果
1. 高血圧・むくみの予防
むかごに多く含まれる カリウム には、ナトリウム(塩分)の排出を促し、血圧の上昇を抑える作用があります。
そのため、高血圧の予防やむくみの解消に効果が期待できます。
2. 消化を助け、胃腸を整える
アミラーゼやジアスターゼなどの 消化酵素 は、でんぷんの分解を助け、胃腸の負担を軽減。
胃もたれや消化不良を防ぎ、腸内環境を改善する働きがあります。
3. 免疫力向上・疲労回復
ビタミンB2や亜鉛が含まれるため、免疫力を高め、風邪をひきにくくする 効果が期待できます。
また、アルギニンは血流を良くし、疲労回復をサポートするため、スポーツをする人にもおすすめです。
4. 骨や歯の健康を維持
カルシウムとリンが含まれており、骨密度を保ち、骨粗鬆症の予防に役立つ とされています。
成長期の子どもから高齢者まで積極的に摂取したい栄養素です。
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妊婦や子どもにむかごが必要な理由
むかごには 妊婦や成長期の子どもに特に重要な栄養素 が多く含まれています。
1. 葉酸で胎児の健康をサポート
妊娠中に必要な栄養素のひとつに 葉酸 があります。
葉酸は、胎児の細胞分裂やDNAの合成に関与し、神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎)を防ぐ ために不可欠です。
2. 妊娠高血圧症候群の予防
妊娠中は高血圧になりやすく、それが母体と胎児に悪影響を及ぼすことがあります。
むかごに含まれる カリウム は、体内の余分な塩分を排出し、妊娠高血圧症候群のリスクを軽減 する働きがあります。
3. カルシウムで骨を強くする
胎児は母体から カルシウムを吸収して骨や歯を形成 します。
そのため、妊婦が十分なカルシウムを摂らないと 骨密度が低下し、将来的に骨粗鬆症のリスクが高まる 可能性があります。
4. 亜鉛で成長をサポート
亜鉛は 細胞分裂を促し、胎児の成長を支える 重要なミネラルです。
また、出産後も 母乳を通じて赤ちゃんの免疫力向上に貢献 します。
5. 成長ホルモンを促進
むかごに含まれる アルギニン は、成長ホルモンの分泌を促進し、子どもの身長や筋肉の発達をサポート します。
特に成長期の子どもにとって、アルギニンは非常に重要な栄養素です。
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まとめ
むかごは 栄養価が高く、妊婦や子どもにとって理想的な食材 です。
カリウム、カルシウム、葉酸、亜鉛などを含み、高血圧予防や骨の健康維持、成長ホルモンの分泌促進に役立ちます。
旬の時期に楽しみながら、美味しく健康をサポートするむかごをぜひ食卓に取り入れてみてください!