ザーザーと屋根に降った雨は、屋根を伝わり直接地面に落ちてしまいます。
地面が土の場合なら、強く降った雨が土を掘り、舗装をしていても跳ね返って土台や壁を濡らすことで、そのままの状態だといつの間にか家屋の劣化を早めてしまいます。
それを防ぐために屋根に降った雨を受け止め、樋により水を集めて下水道に流すのが雨樋です。
その雨樋の種類や価格、取り付け方などについて、ご紹介します。
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雨樋の種類にはどんなものがあるの?構造の名称は?
雨樋は軒先に設置して、パイプを通して雨水を流しますが、色々な種類があります。
・形状による種類・・・半円型、U字型、角形、逆台形型などがあり、上面が開いています。
・材質による種類・・・塩化ビニール製、金属製(ガルバリウム鋼板、アルミニウム板、ステンレス板、銅板など)、非塩ビ系合成樹脂製、竹製など。
・規格による種類・・・軒樋は75、100、105、120mmサイズ、縦樋は45、55、60、75mmサイズです。
構造の名称は、主に次のものがあります。
・軒樋・・・軒先に水平に近い勾配で設置し、屋根からの雨を受けます。
・樋止め・・・軒樋の量端部で、樋から雨水が流れ落ちるのを防止する部品です。
・集水器・・・軒樋の中間部や端部で雨水を集め、縦樋に流す部品です。
・エルボ・・・パイプの折れ曲がった部分に使用します。
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雨樋の価格はどのくらい?
主に使用されている雨樋で、ホームセンターなどで購入できる材料の相場です。
軒樋(3.64m)
・塩化ビニール・・・半円形1,100円~2,000円、角形1,600円~3,000円
・非塩ビ系合成樹脂・・・半円形1,700円~2,800円、角型2,800円~3,800円
・ガルバリウム鋼板・・・半円形5,000円~7,000円、角型6,000円~8,000円
集水器(1個)
・塩化ビニール・・・半円形700円~1,500円、角形2,000円~2,500円
・非塩ビ系合成樹脂・・・半円形1,500円~2,000円、角型1,700円~2,500円
・ガルバリウム鋼板・・・半円形1,600円~2,500円、角型2,000円~3,500円
価格帯で考えると安価なのは、塩化ビニール、合成樹脂、ガルバリウムの順になります。
でも、耐久性が良いのはガルバリウム、合成樹脂、塩化ビニールの順になるので、どちらを選ぶかは本人の好みになるでしょうね。
雨樋の取り付け方は?注意することは?
DIYで低い位置での取り付け方は、次を参考にしてください。
①取り付ける軒先の長さや高さの寸法を計り、雨樋の部品を購入します。
②梯子を準備して、軒樋を設置する両端、中央に設置する金具を取り付けます。
このときに勾配を付けることをお忘れなく。
③軒樋の両端に樋止めを設置します。
④集水器を取り付ける場所は、あらかじめ接着剤などで固定しておきましょう。
⑤集水器に縦管を接続し、必要に応じてエルボなどで調整します。
軒先という高い場所での作業になるので、1階ならDIYに自信のある方なら梯子を遣って取り付けることは可能です。
その場合、組み立てる前にどのような部品が必要か、よく考えましょうね。
また電動ドライバー、パイプカット用ノコギリ、ハンマーなどの道具も必要です。
安全に作業をするなら、部品の手渡しや安全確認のため、2人以上で作業をすることをおすすめします。
2階以上になると足場が必要となり、屋根の上での作業などは危険なので、専門業者に依頼した方が安心です。
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