牛や豚などと違い野生動物の肉として、人気があるのが猪肉ですが、日本でも栃木県や群馬県の他各地で捕獲した猪の肉を食べる習慣や食肉加工して名産品としている地方があります。
また日本料理の鍋料理で、猪肉を使った「ぼたん鍋」が有名ですが、近年のグルメブームにより自宅味わえる猪肉のレシピが増えてきました。
その猪肉料理のレシピと、臭み取方法や、血抜き方法などの下処理をご紹介します。
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猪肉とはどんな肉?
猪肉はシカ肉などと共に、野生の鳥獣を使用するジビエ料理の一つとして知られていますが、一般家庭で日常的に食べられている素材ではありません。
味自体は豚肉より濃厚で、脂肪は少なく高タンパク質、低カロリーで、特にビタミンB1、B2、B6などは豚肉、牛肉よりも豊富に含まれているのが特徴です。
ただし、寄生虫症、病原性大腸菌、E型肝炎ウイルスなどの食中毒の原因となる病原体に汚染されている可能性が大きいので、生や加熱不十分なまま食べると感染症を起こすリスクが非常に高い肉です。
そのため、厚労省では肉や内臓を食べるときは生で食べずに、しっかり加熱して食べるようにと注意喚起を行っています。
猪肉はスーパーなどで見かけることはほとんどありませんが、専門店や通販で手に入れることができます。
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猪肉の下処理、臭み取方法と血抜き方法を教えて?
個人差にもよりますが、猪肉は獣臭いような独特の臭いがあり、その臭いが苦手という人が多いようです。
その臭いの原因は血液にあるので、下処理として血抜きをして臭み取りをします。
①ボールなどの容器に、15%程度の塩水を作ります。
②塩水の中に、猪肉をスライスしてから漬けます。
2時間ほどすると塩水が赤くなってきます。
③赤くなった水を替えて、また2時間程度漬けます。
④この②と③を赤い色が無くなり白っぽくなるまで3~4回ほど繰り返します。
⑤その後揉みこんで、容器から出して軽く乾燥させると完成です。
臭いが気にならなくなるので、焼き肉や鍋料理などお好みでどうぞ。
猪肉の食べ方、おすすめレシピは?
・角煮(4人前)・・・材料:猪肉1000kg、酒1/2カップ、醤油大さじ3杯、ザラメ大さじ3杯、みりん大さじ2杯、ショウガスライス4枚、ネギ1本
①5~7㎝程度の大きさに猪肉をカットします。
②カット肉、ショウガ、ねぎを斜めに輪切りしたものを鍋に入れて、材料に被る程度の水を入れます。
③30分ほど中火で煮ながらアクを取り、鍋から肉だけを取ります。
④圧力鍋に肉、醤油、酒、ザラメ、みりんを入れて、弱火で20分煮ます。
⑤その後鍋に移し蓋をして、時々肉をひっくり返します。
⑥煮汁が少し残る程度まで弱火で煮詰めて、出来上がりです。
・焼肉(4人前)・・・材料:猪肉800g~、りんご1/2個、酒0.5合、ごま油大さじ2杯、ニンニク1個、ネギ1/2本、塩コショウ適量、
①スライスした肉と、すり下ろしたりんご、酒、ごま油、すりつぶしたニンニク、刻んだネギを混ぜてジップロックに入れ、袋ごと少し揉みます。
②1日以上浸けて、馴染ませます。
③袋から出して焼く前に、軽く塩コショウをかけてから肉を乗せます。
④裏表がしっかり焼けたのを確認して、いただいてください。