海外旅行では、スリや置き引きに気を付けなければいけないと言われますが、もし被害に逢った場合、どうしたらよいのでしょうか。
スリに逢ったことを説明するにも英語が話せないと、警察に届けるのも心配ですよね?
そういう場合は、大使館に駆け込むのでしょうか?
運悪く、スリの被害に逢った場合の対処の仕方について、ご紹介します。
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海外でスリにあったら、どうするの?
一般的に財布の中には、現金とクレジットカードを入れていることが多いので、財布を盗まれた場合、現金はどうしようもありませんが、クレジットカードは不正使用されることがあるので、そのままにはしておけません。
クレジットカードは基本的に盗難保険が付帯しているので、他人が悪意を持って勝手に使用しても、その損害額は保険会社が負担してくれます。
クレジットカードを盗まれた場合に、最初にすることは、すぐにクレジットカード会社に電話で連絡を入れることです。
そして、カードの利用停止をしてもらいましょう。
ただし、クレジットカードを他人に貸していた、カードに暗証番号を書いていたとか、また盗まれやすい状態で放置していたとか、管理上問題があった場合は、利用規則違反で自己責任が問われ、補償を受けられない場合もあるので、注意が必要です。
そして、現地の警察に「盗難証明書(ポリス・レポート)」を出してもらいます。
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海外旅行損害保険で、スリなどの盗難は補償されるの?
海外旅行損害保険(略すると海外旅行保険)は、傷害保険の一種で「海外旅行中」での怪我や病気になった場合を中心に補償される保険です。
病気や怪我のほかに、スマホ・カメラ・バッグ・時計・財布などが盗難に逢ったり、壊わしたりした場合の携行品損害の補償もありますが、現金やクレジットカードは補償対象にはなりません。
財布がスリに逢っても、財布自体は補償されますが、中身は補償されないということですね。
また携行品補償には、自己負担(3,000円程度)があるので、損害金額が少ない場合(3,000円以下)も補償されません。
海外旅行で、スリに気を付けることは?
海外のスリは複数で行うことが多く、注意をそらす役と盗む役、混乱させる役などチームプレイで行動します。
女性、子供、老人だからといって、安心できません。
・突然話しかけてくる。気軽にはなしかけてくる。道を尋ねたりする。
・子供や老人がぶつかってきたり、目の前で転んだりする。
・財布を落としたと騒いだり、小銭を巻き散らかしたりする。
・持っている飲料水を、うっかりを装って服にかけたりする。
このように注意を惹きつけて、油断しているときに、他の人がスリや置き引きなどを行います。
日本人は現金で支払いする習慣があり、海外でも大金を持ち歩くことがあるので、現地のスリの目標となることが多いと言われています。
現金を持ち歩く時は財布を複数持つ、財布にはチェーンを付ける、バッグやリュックは背中に背負わないで、自分の全面の方で持ち、むやみに人前で中を開けないことです。
また、ちょっと席をはずすときに荷物を置いたままだとか、食事中に隣の席にバッグなどを置くと、置き引きに逢う恐れがあるのを自覚しましょう。
そして万が一に備えて、パスポートやクレジットカード、各種証明書などのコピーとリストも作っておきましょう。