親などが亡くなった時は、お葬式の手配や様々な手続きを行わなければならず、また残された遺族の中で、財産相続問題や家の中の整理、親に対する思い入れがある遺品整理で揉めたりすることが多いと言われています。
そんな時に親が生前整理をしていたので、適切に判断ができ、後片付けもスムーズに行うことができたという話を聞きました。
その生前整理とは何でしょうか?
どういうものかまとめたものを御紹介します。
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生前整理とは?やり方は?
生前整理とは、自分が亡くなった後に遺族などが困らないように、自分が元気なうちに財産や自分の身の回り、家のなかの不要な物の整理などをすることです。
生前整理を始めると自分を見つめ直すことができ、必要不必要の仕分けを考えることができます。
生前整理のやり方は、
1:エンディングノートなどを作成し、自分のプロフィール、家系図、介護、相続や財産・貴重品に関すること、葬儀に対する希望、家族に対するメッセージなどを書いておく
■エンディングノートとは?誰にいつ書くの?内容は?セミナーは?
2.重要書類などはまとめて一箇所か近くにまとめて置く
3.現金・貯金・貴重品などを財産目録にする
などをできる順番で行うと良いです。
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生前整理アドバイザーとはどんなことをするの?
生前整理アドバイザーとは、一般社団法人生前整理普及協会が認定する民間資格です。
生前整理に関する知識や実践するノウハウなどを学ぶ、協会主催の「生前整理アドバイザー認定講座」を受講後、認定試験に合格すると認定されます。
認定講座は、2級→準1級→1級→2級認定指導員→準1級認定指導員という順番で資格を取得できるコースです。
資格自体は、遺品整理業や葬儀会社などの人が取得すると仕事の幅が広がりますが、一般の人だと自分自身の教養や知識のスキルアップ的な役割が強い資格です。
資格を取得しても、すぐに仕事に結びつくのではなく、自分の生前整理から始まり、周りの人に生前整理の必要性や助言を日常的に活かせるものです。
生前整理には断捨離がいいって本当?
断捨離とは、やましたひでこの著書の中で紹介された整理思想で、公式サイトによると
断・・・入ってくる要らないモノを断つ
捨・・・家にはびこるガラクタを捨てる
離・・・モノへの執着から離れ、ゆとりある自在の空間にいる私 と定義づけられています。
この考えかたは、家財道具などを整理することに悩む人には、充分活かせると思います。
断捨離に基づいた生前整理の例
・玄関から履かない靴など・古い傘・古い雑誌・段ボール・空き箱を捨てる・・・整理した結果が空間として現れるのでおすすめです。
・押入れ・物置に放置されているものをキッパリ捨てる
・現在必要な物だけを購入し、前もって購入しない
・空いた空間には、残す物・人にあげる物・思い出の物だけを入れる
・物を収納するときは、仕分けした種類でまとめる
などがあります。
しかし、あまり考えないで勢いに任せて断捨離してしまい、後で後悔する人も少なからずいるようです。
まずは慌てないで、じっくり残す物、捨てる物の判断をしっかり決めてから行いましょう。
生前整理の場合は、元気な時に前もって整理をするものですので、家族と相談しながら進めることも一つの方法です。
少しずつ、自分自身とやがて残される家族のためを想い、整理をすすめましょう。
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