春になると様々な山菜が収穫できますが、
その中の一つである
こごみをピックアップします。
どのような時期にどこで採れるのか?
たくさん採ってきたらどうやって保存するのか?
また美味しく食べられるレシピまでご紹介します。
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こごみはいつ、どこで摂れるの?
こごみの取れる時期は暖かい気候の南の地方では3月頃から収穫できます。
関西地方や本州の中央付近の平地では4月からゴールデンウィーク頃、
東北地方や山などの高冷地では5月半ばから6月頃までが収穫できる時期になります。
こごみが好んで生息する場所は水はけがよく、しかし湿気の多い場所を好みます。
この条件を満たしているところなら山でも平地でも生息することが出来ます。
固まって生えるので、一株見つけたらそのあたり一帯にいくつも生えていることが多いです。
日当たりのよい場所を好む植物なので、森の中には生息せず、大きな川の河川敷などに
生えていることが多いです。
採るときは、一株から何本も芽が出ていて、採ってもどんどん次の芽が生えてくるのですが。
一株から生えている芽を全部採ってしまうと枯れてしまいます。
来年もまた収穫できるように、何本かの芽を残して採るようにしましょう。
こごみの保存方法ってどんなものがあるの?
こごみを採ってきたら、保存方法が気になるところですね。
冷蔵保存の場合
残念ながらあまり日持ちするものではないので、
冷蔵で2~3日の間に食べましょう。
水にぬらさない状態で、乾燥しないように新聞紙に包んでから、通気性をよくするために
穴を開けた袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
塩漬けにする場合
また、もう少し長期間保存したい場合は塩漬けにするのもお勧めです。
湯通しやアク抜きをせず、水で軽く汚れを落とした状態で
大きめの樽に、塩でサンドウィッチにするように漬け込んでいきます。
最後に山菜の重さの2倍くらいの重さの重石を乗せます。
塩の濃度や樽を置く場所の環境にもよりますが、塩分が30%ほどあれば半年間保存することが出来ます。
乾燥保存する場合
こごみは干して乾燥させて保存することも出来ます。
採ってきたこごみをきれいに水洗いし、1~2分弱茹でます。
アク抜きは必要ないので、塩は入れずに茹でます。
外の日当たりのいい場所に広げて干します。春の時期の天気のいい日なら
数日で乾燥するので、完了したら、乾燥材の入った密閉出来る袋に入れて
常温保存しましょう。
こごみを洗う時の注意点
こごみは全体をサッと水洗いしたら先端のクルクル巻いている部分を
優しく伸ばしながら、広げてその間に溜まったゴミなどをきちんと洗うようにしましょう。
流水より、ボールなどに水を貯めてその中で洗うのがベストです。
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こごみの保存方法って冷凍ではどれくらいの保存期間もつの?
たくさんこごみが取れた時、一度に食べきれない場合は冷凍保存をお勧めします。
軽く水洗いしてから、水1リットル:塩20グラム程度の濃度の薄い塩水を沸騰させてから
サッと入れて30秒から1分弱、固めにゆで、ザルに上げて変色を防ぐために
氷水に浸して色止めをしよく水を切ったらアルミホイルやステンレス製のバットに広げて一気に冷凍します。
完全に凍ってから、小分けにしてラップに包みます。
食べるときには自然解凍してから調理しましょう。
お浸しや和え物、汁物に入れても美味しくいただけます。
冷凍保存の場合の保存可能期間は約2~3ヶ月ですが、冷凍やけしてしまわないうちに
食べることをお勧めします。
こごみの美味しい食べ方をご紹介!
こごみは同じシダ科のわらびやぜんまいと違い、アクが少なく採れたてのものなら
生でも食べられるほどです。
歯触りのやさしさを好む方も多いでしょう。
茎の部分も美味しく食べられますが、メインになるのは頭の部分の
クルクル巻いている部分です。
栽培して市販されているものは綺麗ですが、河原などで採ってきたものは
ゴミなどがついていないかよく見ながらきれいに洗いましょう。
水1リットル:塩20グラムの薄い塩水を沸騰させ、洗ったこごみを入れたら1~2分茹で
茹であがったら変色を防ぐためにすぐに氷水に浸して色止めをすると鮮やかな黄緑色になります。
お浸しにしたり、和え物にすると美味しくいただけます。
ポン酢などであっさりと仕上げるのもいいですが、ごま味噌和えやマヨネーズを使った和え物も
とても良く合って美味しいのでお勧めです。
パスタの具や炒め物にしても美味しいです。
こごみの保存食ってどんな料理があるの?
こごみはわらびやぜんまいなどの山菜と同じように、お漬物にもすることが出来ます。
市販のお漬物の素を使って漬けてみましょう。
先ほど述べたように塩ゆでした後、漬ければ常備品として重宝します。
他にもこごみを美味しく食べられるレシピがあるのでご紹介します。
春を舌で満喫!こごみとタケノコの卵サラダ
材料 茹でたタケノコ 3cmほど
茹でたこごみ 6~7本
茹で卵 1個(固ゆでにします)
マヨネーズ 大さじ1と1/2
粒マスタード 大さじ1(お子さんが食べるなら少し減らしても)
練乳 小さじ2
作り方
① 茹でたタケノコを薄さ3㎜くらいに薄切りにする。
② 茹でたこごみをタケノコと同じくらいに3cmに切る。
③ 固ゆでした卵を荒いみじん切りにする。
④ 調味料と①~③で準備した材料を混ぜ合わせる。
簡単に作ることが出来て、天ぷらや普通の和え物とはちがう楽しみ方が出来ます。
マヨネーズや練乳を使うので、お子さんにも食べやすいレシピになっています。
こごみのない時期にはアスパラガスで代用も出来ます。
合わせ調味料は抜群の比率なので応用が利くので色々試してみるのもお勧めです。
こごみについて、採れる場所から採り方、様々な保存方法やレシピまでご紹介しました。
お子さんにも食べやすいレシピもご紹介したので、ぜひ試してみてください。