産後うつという病名をご存知ですか?
赤ちゃんを産んだあとに、
女性がかかるうつ病です。
2012年の山陽学園大学(岡山県)による、
日本国内での産後うつ病の発症頻度は、
調査では10~20%とされており、
そのほとんどの方が出産後1~2か月までに発症しています。
うつ病の一種というけれど、
産後うつと普通のうつ病とは何が違うのでしょうか。
また、どういう症状が出るのでしょうか?
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産後うつ病の具体的な症状
産後うつの症状として、
緊張感、イライラ感があげられます。
そして、気分が落ち込むため、
声や表情も不安定になります。
また、寝付きが悪い、眠れないなどの不眠の症状も出る人もいます。
また生まれてきた子供に愛情を感じられなくなる、
という障害もあります。
うつ病と産後うつ病は、基本的に同じですが、
うつ病が、家族・配偶者に相談して身体と心を休めたら改善する
場合が多い、つまり自分の時間を持てばよいのに対し、
産後うつは、赤ちゃんという、罹患した女性が
面倒を見ないといけない相手がいる。
つまり患者が自分の治療に専念できないところが、
うつ病とは違うところです。
罹患した女性が無理して育児をすると、
赤ちゃんの感情や人格形成に問題が出てくる場合があります。
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産後うつにかかったかもしれない時のチェックポイント
日本精神神経学会総会によると、
産後うつかどうか確かめるチェックポイントとして、
過去1か月の間に、
「ひどく悩みがちになる」
「楽しみが感じられない」
の2点の症状があるそうです。
この症状が出たら、まずは赤ちゃんを産んだ産婦人科に、
夫と診察に行くのがよいでしょう。
もし産後うつにかかり、
それでも育児を続けようとしても、
赤ちゃんも母親が病気にかかっていることに気づきます。
赤ちゃんは、周囲の人間、特に母親の状態に
とても敏感だそうです。
育った赤ちゃんの感情や人格に問題が残るのは心配ですよね。
産後うつの治療として
産後うつは、最終的にはメンタルクリニックに通うことが多いようです。
先生に、生活の指導をしていただきましょう。
症状が重かったら、お薬を処方されることもあるようです。
その場合は、赤ちゃんに母乳をあげることができません。
赤ちゃんに母乳をあげたい場合は、漢方薬が良いようです。
産後は、女性が生涯の中で一番ホルモンバランスが不安定に
なる時期だそうです。
また、赤ちゃんの世話、たとえば授乳などで、
自分の時間を十分に取れません。
母親が病気だと、赤ちゃんもその影響を受けます。
程度が重くなり、赤ちゃんの顔を見るのも嫌だと思う前に、
旦那さん、もしくは自分の母親に相談しましょう。