チャドクガ(茶毒蛾)とは、
チョウ目ドクガ科の昆虫です。
本州以南の日本各地に分布し、
日本ではよくみかけられる毒蛾です。
サザンカ、ツバキなどの
園芸植物に被害をおよぼすほか、
刺されて皮膚炎の被害にあうやっかいな蛾です。
チャドクガの幼虫(毛虫)は年2回発生します。
時期は4~6月と8~9月頃です。
そして7~8月と9~11月に
蛾(成虫)になります。
年に3回発生したという報告もあるそうです。
幼虫、成虫ともに毒刺毛(どくしもう)をもちます。
卵には毒刺毛はありません。
しかし、
産卵する時に成虫の毒刺毛が卵に付着するため、
卵に触れることも危険となります。
チャドクガの幼虫は細かい毒刺毛でおおわれており、
これが皮膚につくと
強烈なかゆみをひきおこす皮膚炎となりますので
注意が必要となります。
また毒刺毛は風に乗り飛散してしまいます。
チャドクガが死んでも
皮膚炎の原因になる毒刺毛は
そのまま残っていますので、
殺虫剤を散布して駆除しても安心はできません。
死骸や樹木に残っている毒刺毛にも
注意が必要となるのです。
卵から成虫の一生を通して
毒刺毛の心配があるだけではなく、
死骸からも毒刺毛に刺されてしまう
可能性があるのです。
人が毒刺毛に刺されてしまうと
抗体が形成されます。
刺されるのが2度目以降となると、
アレルギー反応を引き起こす可能性も考えられるため
症状が重くなってしまい、
アナフィラキシーショックなど重症化する場合があるのです。
十分な注意が必要です。
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チャドクガの虫さされにはどんな薬を使用する?治療方法は?
虫さされの場合、
毒はヒスタミンが高いので、
皮膚科で処方される軟膏などは
抗ヒスタミン剤やステロイド剤が多くなります。
病院で処方される場合、
皮膚炎の治療薬として
ステロイド軟膏のリンデロンを
処方されることが多いようです。
また洗濯物を外で干している間に
毒刺毛がついてしまう場合もあります。
ご家族が次々とかゆみを訴えるようでしたら、
その可能性も考えてみてください。
もしも洗濯物に毒刺毛がついていたのを見つけたら、
残った毒刺毛で再度刺されてしまう恐れがあります。
見つけても決して素手で触ろうとせず、
ガムテープなどで丁寧に取り除いてください。
そして洗濯物は外干しを避けて、
部屋干しに変えられるほうが安心かと思います。
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チャドクガでかぶれた場合どんな市販薬が使えるの?
チャドクガに刺されしまってかぶれた場合、
市販のオロナイン軟膏やムヒなどを
使うという方もいるようですが
かぶれや湿疹などやかゆみが収まらないようでしたら、
ひどくなる前に病院へ行かれることをお奨めします。
上でも書きましたが、ヒスタミン剤やステロイド剤の
軟膏を使うのが良いようです。
チャドクガのにさされて皮膚炎がひどい時何科に行けばいい?
皮膚炎がひどくなってしまい、
病院へ行きたいけど何科にかかればよいのかと迷われたら、
皮膚科で受診されてください。
かゆみや炎症を抑える軟膏などを処方してもらえます。
自己判断で悪化させてしまうと、
治りが遅くなってしまう恐れもありますので
早めの受診をお勧めします。