春になると、あちこちの山で山菜が顔を出します。
今日は、その中でも比較的癖がなく老若男女に好まれる「こごみ」をご紹介したいと思います。
スポンサーリンク
こごみは正式名を「クサソテツ」と言い、
地域によってもずれがありますが、
3月から6月くらいまで全国各地の野や山で採ることが出来ます。
葉先がくるくると巻いていて屈んでいるように見えることから「こごみ」と呼ばれています。
こごみには、一つの株から一本しか芽が生えてこない「赤こごみ」と、
一つの株から何本も芽が生えてくる「青こごみ」があります。
よく見かけるこごみは青こごみが多いですが、赤こごみは味がよく青こごみより収穫量が少ないので幻の山菜とも言われています。
こごみの食べ方 下処理の仕方は?ゆで方は?
こごみはゼンマイやワラビと同じシダ植物で、
あまりあくがないので他の山菜のように
しっかりとあく抜きをしなくても食べられます。
しかし、根っこの方は固くて食べられませんので、
こごみを採る時には根っこの方から触ってみて
柔らかくなっているところからナイフで切り取るようにして下さい。
1.流水でさっとゴミを洗い流します。
ゴミを全部洗い流そうと思ったら、
先のぐるぐる巻いている部分を開いて流さないといけません。
触りすぎると、頭の部分が折れてしまいますので
あまり神経質になりすぎなくて構いません。
茹でる時に大体のゴミは浮いてきます。
2.30~40秒茹でます。
茹であがったら、氷水に浸けてから水切りします。
柔らかいので、茹ですぎると食感が悪くなってしまいます。
こごみの保存方法や期間は、新聞紙に包み袋に入れて冷蔵庫で保存すると2~3日は持ちます。
また、軽く茹でてから冷凍保存したり、塩漬けにしたりすると長期保存できます。
スポンサーリンク
こごみの栄養・カロリーは?
こごみのカロリーは5グラム(1本)で1キロカロリーです。
主な栄養素は、不溶性食物繊維、ビタミン、ミネラル、カリウム、βカロチンなどです。
特にβカロチンは緑黄色野菜と同じくらい多く含まれていて、
動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防になり、
免疫力を高める効果もあります。
また、不溶性食物繊維は腸の動きを活発にし、
身体に有害な物質を吸収して便として排出してくれます。
こごみの食べ方のおすすめレシピは?
天ぷら
水洗いしたこごみを水切りして衣をつけて揚げます。
ゴマ和え・マヨネーズ和え
下処理したこごみをマヨネーズで和えたり、すりごま、醤油、砂糖で味付けしたりします。
炒め物
適当な長さに切ったこごみを、ベーコンと一緒に炒め塩コショウで味付けします。
その他、パスタや酢の物、スープやみそ汁の具、炊き込みご飯にしてもおいしくいただけます。
これから山菜採りのシーズンがやってきますが、こごみを採る時には
親の枯れたような葉っぱがのこぎりのように鋭くなっていますので、手を切らないように注意して下さい。
それから、株ごと全部採ってしまわずに、来年の為に何本か残してあげて下さいね。
山菜といえば、
山菜ウドの栄養は?あく抜きの方法や保存方法は?
ふきのとう味噌の簡単な作り方や使い方は?オススメの料理レシピは?
という記事も書いています。