一時期、断捨離ブームが訪れ、自分がため込んだ物などを必要、不必要な物に分け捨てることが流行りました。
その断捨離をすることで、生活が改善し運気が上がったという人もいれば、捨てたことで喪失感が生まれ、かえってうつになったとか、捨てた本や洋服を結局買いなおしてしまったという話も聞きます。
果たして、断捨離をすることは良いこと?悪いこと?どっちなのでしょうか。
断捨離とは?どんな効果があるの?
断捨離とは、「勿体ない」「面倒くさい」という凝り固まった考えから脱却し、いらない物を減らして、生活に調和をもたらそうという考えです。
ヨガの行法のなかにある断行・捨行・離行から
断:いらない物が入ってくるのを断つ、
捨:家や部屋にあるいらない物を捨てる、
離:物に対する執着から離れるとして応用しています。
一般の片づけと違い、自分自身の物や人への強い執着を改善することで、精神的な重荷から解放され、快適な生活を手に入れるのが目的です。
断捨離は、不要な物を全て捨てます。その主な効果は、次のものがあります。
・キッチン、自室、家の中に空間が広がり、気分が良くなります。
・汚部屋やあふれるガラクタ、いらない物の山から解放されます。
・必要な物だけ残るので、どこになにがあるのか簡単にわかるようになります。
・物が少ないので掃除が簡単になり、掃除が面倒臭くなることが無くなります。
・必要ないものを買うことが少なくなるので、無駄遣いが減ります。
・汚れやほこりが無くなり、健康面が改善され、体調が良くなります。
・不必要な書類が減り、仕事の効率が上がります。
・悩む時の決断が早くなり、テキパキした行動ができるようになります。
断捨離はいつ、どこから始めるの?
断捨離を始める時期は、漠然と始めるより計画的に行う方が良いでしょう。
主婦であれば、掃除が面倒臭くなる、荷物があふれてきた、産後に荷物が増えると思った時、ストレスが溜まってきた時、どこに何があるのかわからなくなってきた時、居心地が悪いと感じた時などがあります。
簡単に言えば疲れやストレスが溜まってきたときです。
断捨離を始める場所は、普段利用することが多いところや、狭くなった自室などです。
主婦で言えばキッチン周り、家族なら居間、一人者なら自室となります。または、不用品があふれていて、断捨離の効果を比較できる場所から始めましょう。
捨て方は、いらない物、使っていない物は勿体ないと思わず、捨ててしまうことです。
捨てる物で多いのは、着れなくなった服、何年も読んでいない本、何かに使うかもしれないと思う袋や箱、ガラクタ、食器、キッチン用品、景品、子供の作品、履かなくなった靴、余分な傘、
アルバム、オモチャ、使っていないポイントカード、健康器具などがあります。
写真はスキャナーでデータ化すると、アルバムはいらなくなります。
断捨離には、デメリットはあるの?
断捨離を実践した後のデメリットとして、次の意見もあります。
どんどん物を捨てて物が無くなった、
必要なものまで捨てた、
捨てた後で後悔した、
物が無くなって何か寂しい、
お金を出して買ったものを無駄にしてしまった、
人の物まで捨てたくなる、
世の中が無駄な物ばかりに見える、
捨てるかどうか迷ってストレスが溜まるなどです。
断捨離の目的よりも、逆に物を捨てることに「執着」して、精神的にうつ病的になる方も多いようです。
人間ですから、断捨離と割り切って捨ててしまっても、後悔することがあるのは当然です。
確実に不用な物だけを捨てて、迷ったら何回か考えてから結論を出すことにして、不用な物を買う事を抑えることで、徐々に部屋の中を整理していくことも、一つの方法じゃないでしょうか。
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