レビー小体型認知症とは?寿命は?症状や治療方法、薬やリハビリは?

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認知症

認知症の中でも発症率が高く、
多くの人に知られているのがアルツハイマー型認知症ですが、
次に発症率の高い認知症がレビー小体型認知症です。

1996年に臨床診断基準が提唱された、
比較的新しい疾患となります。

マルツハイマー型認知症は、
女性の発症率が高いといわれていますが
レビー小体型認知症は、
男性の発症数が女性の約2倍といわれています。

レビー小体型認知症を簡単に説明すると、
レビー小体という物質が脳に広がり起きる認知症です。

このレビー小体が主に脳幹に現れると、
パーキンソン病という病気になります。

したがって、
レビー小体型認知症とパーキンソン病は、
本質的に同じ病気なのだと考えられています。

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レビー小体型認知症とは?寿命は?

レビー小体というのは、
神経細胞に出来る特殊なたんぱく質のことです。

このたんぱく質が、
脳の大脳皮質や脳幹などに多く集まると、
脳の神経細胞が壊れて減少してしまいます。

そのため、
神経が正確に伝達することが出来なくなり、
レビー小体型認知症の症状が起こります。

レビー小体型認知症は、
初期から中期にかけての記憶障害が目立たないため、
認知症と診断されない傾向があります。

その結果、
レビー小体型認知症を患っていながら
パーキンソン病と診断されてしまい、
認知症に対応する治療が遅れてしまうケースが
少なくありません。

レビー小体型認知症と診断されてからの平均寿命は、
余命約7年間だと言われています。

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レビー小体型認知症の症状や特徴は?

レビー小体型認知症の大きな特徴は、
・調子が良い時と悪い時で症状の出方が違う
・具体的な幻視、幻覚
・パーキンソン症状
です。

そして個人差はありますが、
次第に進行性の認知症症状が見られるようになる
という事が特徴です。

症状の進行は(初期→中期→末期)
と進んでいきます。

初期症状
・うつ症状、レム睡眠障害、
・幻視、幻覚、誤認妄想、嫉妬妄想
・パーキンソン病のような症状 

中期症状
・認知面と身体機能共に症状が進行して低下

末期症状
・幻覚や妄想が進行し周囲に暴言や暴力を働く
・排泄や食事などの日常生活に常に看護や介護が必要

レビー小体認知症の特徴の中に、
幻視、幻覚がありますが

具体的な言動として、

「虫が部屋の中にいる」
虫がいる場所を踏みつけたり、
叩く行動が見られる事もあります。

知らない人がいる
すでに亡くなっている人がこちらを覗いているなど
具体的な幻覚を訴える事があります。

その人が既に亡くなっていることはきちんと認識していても、
本人にはリアルに見えていると言います。

そして、
本来なら驚いたり恐がったりしそうなものですが
冷静にこういった話をします。

誤認妄想も見られやすくなります。

実際は退職しているのに、
まだ会社で働いていると思っていたり、
実年齢以上に若くて、
子供もまだ幼いと思っていたりします。

また、
自宅にいても自分の家ではないと思ったり、
家族の顔がわからなくなり、
知らない人と入れ替わっていると訴えたりします。

「遠くにいる子供が帰ってきている」などと言い、
子供がいるという場所に話しかけていたりします。

レム睡眠障害は、
睡眠時に夢の中と同じ状態で
寝言を言ったり行動することをいいます。

この時に起されると、すぐに目覚めて、
夢を見ていた内容が思い出され
その夢の内容と行動が一致します。

同じ様な症状がみられる夢遊病は、
起こされてもすぐに目覚めることはできず、
記憶はありません。

人の睡眠時は、
レム睡眠とノンレム睡眠の状態に分けられます。

レム睡眠は、
眠りが浅く体は動きませんが脳は覚醒した状態です。

夢を見るのはこの状態の時です。

しかし、レビー小体型認知症は、
追われたり、
暴力を振るわれるなどの悪夢を見ている場合、
睡眠時に「大声で叫ぶ」「奇声をあげる」「恐怖で暴れる」
といった大声での寝言を繰り返す行動がみられます。

そしてレム睡眠障害は、
初期では多くみられる症状ですが、
中期以降の段階では、
ほぼみられなくなる傾向にあります。

レビー小体型認知症の治療方法や治療薬、リハビリは?

レビー小体型認知症になる要因は、
大脳皮質や脳幹に
レビー小体というタンパク質が集まることで、
脳の神経細胞が徐々に壊され少なくなることです。

その結果認知症症状を起こすのです。

では何故、
大脳皮質にレビー小体が集まってしまうのか。

その原因については、
まだ判明されていません。

レビー小体型認知症は通常では遺伝することは無い。

このような見解が多くある、といった状況です。

認知症の進行を止める治療薬には
アリセプトやメマリーなどがあります。

アリセプトは、
レビー小体型認知症の治療薬としても使用されます。

薬の副作用は、
飲み始めの頃によく出る傾向があり
アリセプトは下痢や嘔吐
メマリーはめまいが多く現れます。

幻視を見る場合は、
漢方薬の抑肝散で、症状が落ち着くことがありますが、
安易に神経遮断薬を使用してしまうと、
認知症やパーキンソン症状が悪化する可能性があります。

病院で医師とよく相談をして、
症状に適した薬を処方してもらうようにしてください。

レビー小体型認知症も認知症の病気ですから、
本人は病気に対する自覚がありません。

体の衰えを防ぐ為にリハビリは必要ですが
自覚がないので、
自発的にリハビリを行なおうとは考えません。

足腰を鍛えるリハビリ運動として効果的な散歩も、
自覚がないのに強要しても続きません。

家族と一緒に散歩をしたり、
「ここへ行こう」と目的を示して誘うなど、
楽しむ結果がリハビリとなるようにする工夫も必要となります。

たとえ少しの距離でも、
外の空気や景色に触れることが体と心のリハビリとなり、
これを少しずつでも積み上げていくことが
大切なことではないでしょうか。

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