「にんにくを食べるとスタミナがつく」とはよく言われていること。
確かに、にんにくには滋養強壮や疲労回復の効果がある栄養素や、その他身体に良い効果を及ぼす栄養素が含まれています。
しかし、効能が強い分、過剰摂取は禁物!
にんにくも食べ過ぎると、副作用が出てしまうのです。
ここでは、にんにくを食べ過ぎた時の症状や対処法についてご紹介したいと思います。
□にんにくの臭いを消す調理方法や食べ物・飲み物は?気にならなくなる?
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にんにくを食べ過ぎた時の症状は?
それでは、まずにんにくを食べ過ぎるとどのような症状が出てしまうのか見ていきましょう。
下痢・便秘になる
にんにくに含まれている「アリシン」には強い殺菌効果があるため、食べ過ぎると胃腸の中の悪玉菌だけではなく、
ビフィズス菌などの善玉菌も殺してしまいます。
その結果消化・吸収作用がうまく働かなくなり、
便秘や下痢といった症状が起こる可能性があります。
胃痛・腹痛が起こる
にんにくには胃の粘膜を刺激して消化を促す効果がありますが、
空腹の時に食べすぎてしまうと逆に胃腸を刺激しすぎてしまい、
胃痛や腹痛の原因となることがあります。
貧血になる
にんにくには血小板が固まるのを抑える作用があり、
血液をさらさらにする働きがあります。
逆に摂りすぎてしまうと、溶血作用が強くなることによってヘモグロビンが減少し、貧血の症状を招くことがあります。
臭いおならが出る
にんにくに含まれる成分が悪玉菌だけでなく善玉菌まで殺してしまうと腸内の食べ物が腐敗し、
お腹の中に臭いガスが充満してしまうため、
強烈な臭いのおならとなってしまうのです。
頭痛がする
にんにくに含まれる成分が赤血球を壊してしまい、
その結果脳への酸素供給が不足して頭痛を引き起こしてしまうことがあります。
体臭・口臭がする
にんにくの臭いの元となる成分は強烈で、食べた後や翌日にも口臭や体臭として残ってしまうことがあります。
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にんにくの食べ過ぎによる下痢、腹痛、貧血、臭いおなら、頭痛、体臭への対処方法は?
次に、もし食べ過ぎて色々な症状や副作用が出てしまった場合の対処法をご紹介します。
○下痢・便秘
胃腸内のビフィズス菌などの善玉菌が減ってしまったことに因るものなので、ヨーグルトや味噌、漬物など乳酸菌を豊富に含む食品を摂取し、腸内環境を整えてあげると良いでしょう。
○胃痛・腹痛
胃や腸が刺激が強すぎてダメージを受けているので、良質なタンパク質やビタミン類を摂って、胃の粘膜を保護・修復してあげるようにしましょう。
○貧血
レバーやプルーン、ほうれん草、小松菜、牛肉、豚肉など鉄分を多く含む食品やサプリメントを摂って貧血を回復しましょう。
○臭いおなら
これも善玉菌の減少で起こるものなので、乳酸菌を多く含む食品を摂るなどして胃腸を整えましょう。
○頭痛
脳への酸素不足が原因の場合があるので、
胃腸を少しお休みさせ、横になるなどしましょう。
○体臭・口臭
臭いの元になる「アリシン」はタンパク質を結合すると臭いが消えるので、
牛乳、チーズなど乳製品を摂ったり、こちらも消臭効果のあるカテキンを含む緑茶やコーヒーを飲むのもおすすめです。
パセリやりんごも臭い消しに効果があります。
にんにくはどれくらいの量で食べ過ぎになる?
これまでに紹介したように、食べ過ぎると色々な副作用を発症してしまうにんにく。
でも、適正な量をきちんと摂れば、身体にとってとても良い働きがあるのです。
目安でいうと、成人でしたら1日2片、小さいもので3片。
生のにんにくは刺激がよりつよいので1日1片にしましょう。
お子様は成人の半分量を目安にしてください。
この量を超えないように気をつけながら、にんにくを日々の食事に上手にとり入れてみてくださいね!