春先になると、鼻がムズムズする、くしゃみや咳が出る、という人はいませんか?
「季節の変わり目だから」
「花粉症かな?」
と、なんとなくやり過ごしていませんか?
もしかしたら、それ「黄砂アレルギー」かもしれません。
黄砂アレルギーがどんなものか分かれば、春先の不快な症状を改善するのに役立つはずです。
ここでは、黄砂アレルギーについてみていきましょう。
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「黄砂アレルギー」の原因や症状
「黄砂アレルギー」とは、その名の通り、中国から偏西風によって引き起こされるアレルギー性疾患です。
黄砂に付着して、一緒に飛んでくるゴミやホコリ、ダニなどの有害物質が黄砂アレルギーの原因になっていると考えられています。
加えて、近年中国の産業発展などによって、車の排気ガスや工場などからの排出される有害物質、PM2.5のような人工的な有害物質も原因の一端となっています。
黄砂アレルギーの症状は、他のアレルギー性疾患とほぼ同じです。
目に入れば、かゆみやアレルギー性結膜炎、
鼻に入れば、くしゃみや鼻水などのアレルギー性鼻炎、
といった症状が出ます。
気管支に入ると喘息を誘発することもあります。
黄砂に付着したダニやゴミ、ホコリなどのせいで、アトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患を発症することもあります。
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黄砂アレルギーの検査って?受診する病院、治療について
黄砂アレルギーとは、黄砂によって粘膜が傷つけられたり、黄砂に付着したホコリ・ごみや細菌、公害による有害物質に誘因された炎症のことです。
黄砂がアレルギーを引き起こすアレルゲンではないため、検査で黄砂アレルギーを明らかすることは実は困難なのです。
黄砂が飛散する頃になんらかのアレルギー症状が出たら、まずはアレルギー科を受診してみましょう。
自分のアレルギーを知ることで、予防や症状の軽減のための対策ができます。
ただ、近くにアレルギー科がある病院がない場合には、症状の専門医を受診するのが良いでしょう。
ですから、喉が痛い、咳が出るなどと言えば耳鼻咽喉科、
目がかゆいとなれば、眼科といった具合です。
黄砂アレルギーの治療は、結局、対症療法になるので、症状がひどいときは自分の症状に合わせて専門医を受診しましょう。
似ている!?黄砂アレルギーと花粉症
黄砂アレルギーと花粉症は症状が似ており、発症時期も同じ頃なので、見極めが難しいところです。
スギ花粉の時期が過ぎても、症状が治まらないようだったら黄砂アレルギーかもしれません。
もし、花粉症の人は、その症状の一つ一つが重いようだったら、黄砂アレルギーも併発しいていることも疑われます。
一般的に、黄砂アレルギーは花粉症に比べて、症状が重い傾向にあります。
また、その症状が長く続くことが多いようです。
もし、このような条件に当てはまるようだったら、病院で検査を受けてみても良いでしょう。
「黄砂アレルギー」という診断は 出ませんが、症状が花粉症によるものかどうかはわかります。
それだけでも、予防や症状への対処がきちんとできるので、その点では参考になると思います。