お正月にお世話になっている方々に贈る「御年賀」
新しい年を迎え年始挨拶にお持ちするものですが、
御年賀の意味はご存知でしょうか?
日本は贈り物の習慣のある国、
今回は、御年賀の意味についてご紹介します。
御年賀の意味とは?
御年賀とは、新しい年を迎え明けた事をお祝いすることと辞書にはあり、
そのお祝いをするための贈答品として「御年賀」があるとしています。
起源は、古くより日本では新しい年の年神様をお迎えし、
祀る習慣があり、今でも続いているものですが、
年始の挨拶の際に「御歳魂(お年玉)と称して、
年神様を祀っている神棚や仏壇へのお供え物を
お互いに持参した習慣である様です。
子ども達には現在は「お年玉」といえばお金ですが、
古くは「お餅」をあげていました。
お正月には新しい神様の依り代である「鏡餅」を飾りますが、
年神様の御魂(みたま)が宿る事で「年魂」とされ、
年魂(お餅)をその家の家長が家族へ
「御年魂」や「御年玉」として
分け与えたのが子ども達の御歳魂(お年玉)の由来です。
御年賀の意味、のしは?いつまで?関東・関西は?書き方は?
御年賀で贈る品物には「のし」を付けますが、
表書きは「御年賀」と記入し、
贈る期間に決まりがあります。
正しくは
・正月三が日
・松の内(三が日を含めた1月6日まで)
この期間に年始挨拶で伺う先にお持ちし、
あれば神棚や仏壇にお供えしていただく事となります。
ただ、お互いに忙しい時期でもあり
都合が付かなかったり、
会社など仕事始めや都合もある時期なので、
松の内を過ぎた場合には『寒中見舞い』として
表書きにもその様に記載し贈ります。
なお、寒中見舞いの期間は
二十四節気でいう「寒中」が”小寒”と”大寒”の間の事を指し、
1月5日頃~1月15日としていますが、
それでいて、年神様がまだ家に居る松の内を優先させた考えになるので、
正しくは1月7日~1月15日ということになります。
ただし、関西地方の松の内は異なり、
1月15日までであるので注意しましょう。
御年賀の意味、品物や相場、タオルやお菓子やお金?実家は?渡し方は?
御年賀で贈る贈り物の
相場はおよそ2,000~3,000円程度です。
お歳暮ほどは額を張らずお気持ちといった程度です。
贈る先の家族構成などにもよりますが、
多くはタオルやコーヒー・紅茶などが選ばれています。
実家については「お土産」程度で、
皆が楽しめるものを1つ用意して「御年賀代わりに」として
持参する程度で充分です。
現金で渡すいわゆる「お年玉」ですが、
年始挨拶で上司の家に伺う場合に、
お子さんがいればお年玉をと考えると思いますが、
それは失礼当るもので、
もしも差し上げる場合には図書カードや、
お年玉ではなく「玩具料」や「文具料」他、
年代に寄ってはAmazonギフト券なども喜ばれそうですね。