猫は砂漠地帯に生息していた
山猫の子孫であるといわれています。
乾燥した砂漠の気候に適応した体の構造となっており、
少ない水分でも体が正常に機能する体質となっています。
ですが、熱中症や下痢、腎炎、感染症などが原因で、
必要な水分量を摂取できないと、
脱水症状をおこす可能性はあります。
また、
若い時には腎臓が正常に機能しているので
飲む水の量も少なくても健康ですが、
老いと共に腎機能も低下して排尿が増え、
尿が薄まる傾向があります。
したがって、
排出される水分が多くなり
脱水症状を起こしやすいといった問題が出てきます。
今回は猫の脱水症状について見てみましょう。
スポンサーリンク
猫の脱水症状の見分け方・症状は?
猫が脱水となった場合の見分け方ですが、
水を飲まない、食欲がないなど
普段とは違う様子が見られます。
元気がなくなり、
いつもとは違う場所にいる場合、
まず確認してほしいのが肉球の色や鼻の色です。
ですが見た目で分かりにくい色の猫もいます。
その場合は、
毛艶に変化はないか、
歯茎が乾燥していないか
など普段との違いをチェックしたのち
首や背中の皮をつまんで軽く引き上げて見てください。
手を放した時、
なかなか元に戻らない場合は脱水が進んでいます。
スポンサーリンク
猫の脱水症状の対処法は?応急処置は?
下痢や発熱の場合には、
急激に体内の水分が減少してしまい脱水症状となります。
このような場合には
迅速な水分補給が必要になりますが、
水を大量に飲ませるとショック状態をひきおこし
衰弱する可能性もあります。
応急処置で、
体液の浸透圧に近い
スポーツ飲料水を与えるのもひとつの対処法です。
ポカリや、os1などは
電解質が嘔吐や下痢などの脱水症状に効果的だそうです。
その際、人間用では猫には濃いようですので、
水で薄めて与えてあげてください。
猫の脱水症状の原因は?治療方法は?
猫の脱水症の原因に、
下痢や発熱、熱中症などが考えられます。
水分を与え、
快適な場所にうつして休ませるなどの処置で
症状は回復して治ると考えられますが、
できれば動物病院へ連れて行ってあげてください。
もしも、
水を飲まない、食事もとらないようであれば
早急に動物病院へ連れて行ってください。
症状が軽ければ、
点滴で早期に改善することができます。
しかし、
腎不全などの疾患を患っている場合は少し違ってきます。
猫が頻繁に水を欲しがる場合には、
ホルモン異常、糖尿病や腎疾患の可能性がありますので
必ず獣医の指導に従ってください。
猫は高齢になると腎疾患を患う可能性が高くなります。
慢性腎不全になると、
初期には多飲多尿の症状が、
末期になると痙攣や低体温の症状が出ます。
慢性腎不全となってしまうと
治療も困難となってしまいますので
早期の発見と治療が必要となります。
普段から水を飲まない猫でしたら、
フードをウェットにしたり、
カリカリを水でふやかして
食事で水分をとらせるのも良いようです。
新鮮な水を数か所に用意すること、
普段から鼻や肉球の特徴や毛の状態を確認しておき、
様子が違う時には比較出来るなど、
少しでも猫の様子がおかしいと感じた時には、
早期に対応できるよう普段からの注意も大事かと思われます。