秋の味覚で代表的なフルーツのひとつといえば柿。
しかし品種によったり時間がたってしまうと渋くなっておいしく召し上がれません。
そんな渋柿をさわし柿にする事により美味しく生まれ変わります!
干し柿とはまた違ったさわし柿をご紹介します!
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さわし柿とは?昔の人の知恵。渋柿をおいしくします♪
醂(さわし)柿とは柿の渋を抜くために、熱やアルコールにさらした柿のことです。
熱やアルコールで渋を抜くことを「醂(さわ)す」といいます。
柿にはタンニンというポリフェノールの一種が含まれており、 収れん作用で口に入れると強い渋みを感じます。
ですが甘柿は不溶性となっているためそのまま食べることができますが、渋柿ではタンニンが水溶性で渋みが強いため食べられません。
その為渋抜きをする必要があるのです。
さわし柿に主に使われる柿は平核無柿(ひらたねなし)という渋柿を代表する品種です。
名前の通り形が平たくて、種がない柿で、食べやすく果肉もやわらかいです。
面白い事にこの平核無柿、産地によって特有の呼称があります。
佐渡島はおけさ柿、新潟県では八珍柿(はっきんがき)、山形県では庄内柿(しょうないがき)として売られ、スーパーで人気のようです。
美味しくなった渋柿は絶品で好評のようですよ♪
さわし柿は栄養満点の果物。医者も真っ青です
『柿が赤くなると 医者が青くなる』と言うことわざができてしまうほどに柿は栄養満点の果実なんです。
そんな柿を渋くなってもおいしく召し上がれるさわし柿は本当に優秀ですね、昔の人はすごいです。
その柿に含まれる主な栄養素なんですが、特に多いのがビタミンC。
1個食べると1日に必要なビタミンCほぼ摂取することができます。
また、ブドウ糖・果糖・ビタミンK・B1・B2、タンニン、カロテン、ミネラルなども含まれ、栄養的にも充実した果物です。
栄養素のほかに、二日酔い防止・便秘解消・むくみ解消・風邪予防など、ことわざに恥じない健康・美容の効果を柿はもっています。
そんな優秀な柿なんですが、カリウムの中に利尿作用が含まれているので栄養満点だからって食べすぎないように注意しましょう。
カロリーは1個(可食部)で約86キロカロリーです。
ダイエットにも優しいですね♪
柿の栄養成分とカロリーというページも書いています。
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さわし柿の作り方。ご家庭でも簡単にできます♪
渋柿から渋みを取る醂(さわ)し方の方法としましては、その地方の場所によりいくつかやり方があります。
主にアルコールで抜き法、炭酸ガスで抜き法、湯抜き法、凍結法などが挙げられます。
家庭で一番手軽に行えるさわし方をご紹介します。アルコール抜き法で、35度以上の焼酎を霧吹きに入れて吹きかけ、置いておくのが楽です。
そのほかのアルコールで抜き法は皿に焼酎を入れ、柿のヘタの部分を焼酎に浸し、ビニール袋に入れて保存するのが一般的です。
どちらも直射日光に当てないで暗がりの場所で10日程置いておきましょう。
他にはドライアイスを使った炭酸ガス抜き法があり、これは段ボール箱に2重の袋を入れます。
その後袋に入れた柿を入れ、新聞紙に包んだドライアイスをいれ、二重の袋の口をしっかり輪ゴムなどで縛ります。
この時ドライアイスの新聞紙が直接柿に触れないように注意してください。
ガスが充満し、袋がパンパンになりますがそのまま袋を絶対に開けないで暗がりの場所4~5日保存します。
袋がしぼんできたら1~2日程で完成です!