ちょっとよろめいて転んだ時や、重たい荷物を持とうとしたときに腰が痛いと思ったけど、そのまま気にせずに日常生活を送ったりします。
しかし、何日か経ったあとも腰の痛みがなかなか取れないので、病院で診察を受けたら、いつの間にか骨折と言われました。
いつの間にか骨折とはなんでしょうか。
その原因や症状、治療法などをご紹介します。
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いつの間にか骨折とは?症状は?どこが骨折?痛みは?
いつの間にか骨折とは、骨粗鬆症が原因で骨がスカスカになっている場合に、転んだり、重いものを持ったり、くしゃみや身に覚えがないのにいつの間にか骨折していることをいいます。
骨粗鬆症になる人の割合は年齢とともに増加し、50歳以上の女性の3人に一人がかかる危険な病気です。
特に閉経後に骨粗鬆症が担ったり、進んだりしますので、閉経後の女性は注意が必要です。
女性の方が男性より約2倍の有病率を示しています。
いつの間にか骨折の症状
・痛み・・・骨折している場所、腰、背中、肋骨、指、足首などに痛みを感じます。
・背中が曲がる・・・背中が圧迫骨折した場合は背中が曲がります。
・身長の低下・・・2cm以上身長が低下した場合は、背骨が骨折している可能性があります。
骨粗鬆症の骨折は、人によっては痛みが弱い方もおり、最初の骨折で気が付かないまま周囲の骨に負担がかかり連鎖して骨折箇所が増えることもあります。
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いつの間にか骨折の治療法は?病院で治療?治る?
骨折の各症状など身体に異変を感じたら、早い段階で病院へ行って医師の診断を受けましょう。
行き先は、骨や関節、靱帯や筋肉、末梢神経などの疾患を診療する整形外科を受診します。
骨粗鬆症の治療には、基礎治療、薬物療法、手術・リハビリテーションなどがあります。
・基礎治療・・・医師や栄養士の指導のもので生活習慣の改善を目指します。主な内容は食事療法と運動療法です。
・薬物療法・・・骨密度を上げ骨折率を下げる、背骨・股のつけ根などの骨折を減らす、カルシウム、ビタミン類などの骨を造っている栄養素や、骨の衰えを抑制する薬剤などが使われます。
・手術・リハビリテーション・・・骨折した場合にギプス、コルセットなどで骨折箇所の固定や手術を行います。手術前後に筋肉や関節を鍛えるリハビリテーションを行います。
骨粗鬆症の治療には、薬品の使用などで骨密度を高めることが可能になってきましたが、完全に骨折を無くすことはできません。
日常の食事や生活習慣、運動などと組み合わせることで、効果があると期待されています。
いつの間にか骨折の予防法は?
いつの間にか骨折をするのは、高齢者に起きることが多いので、若い方は無縁と思うことが多いと思います。
しかし、原因の骨粗鬆症は老人になると発病するわけではなく、日常の生活習慣の積み重ねで突然、もしくは将来に発病するものです。
そのリスクを未然に防ぐために、今からできる食生活の改善や生活習慣を見直しましょう。
・自覚症状が表れにくい骨粗鬆症を早期に発見するために、検査を受けましょう。
多くの自治体では、40~70歳の女性を対象に5年ごとに骨粗鬆症を含む節目検診を行っているので利用しましょう。
・日常的にカルシウムやビタミン類など骨を強くする食事を心掛けましょう。
・バランス感覚を養い、骨を強くする簡単な運動を行います。スクワット、ジョギング、片足立ち、ウォーキングなどをゆっくりと無理のない回数や早さで行います。
骨粗鬆症については、加齢によるものだけでなく、骨全体、神経、筋肉などに問題がある場合もありますので、医師と相談して適切な治療、予防をしましょう。