子どもの間でよく流行する溶連菌感染症。
子育て中の方なら一度は耳にしたことのある病気ですね。
この溶連菌感染症が大人にもうつることがあることを知っていますか?
大人に感染したらどうなるのか?その症状の子どもとの違い、潜伏期間などご紹介します。
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溶連菌感染症 大人にも感染!子供との違いは?
溶連菌感染症は、子どもの間でよく流行る病気ですね。
学校や幼稚園などでお友達からもらってくることの多い病気です。
インフルエンザなどに比べると感染力が弱めなので、大人は子どもにうつされることは少ないのですが、
実は知らないうちにうつって保菌していることもあるそうです。
いつもの風邪とは少し違うのどの痛みなどがある場合は、感染していることもあるかもしれないので
家族に溶連菌になった方がいる場合は、病院で検査してもらう方がよいでしょう。
大人は子どもに比べて抵抗力もあるので、感染や発症しにくいのですが、何かの病後であったり、
仕事などの疲れで免疫力が下がって抵抗力がない時には、感染・発症することがあります。
その症状は軽い場合もあれば、子どものように高熱が出てのどの痛みも強くなることもあります。
子どもの病気だからうつらない、ということはないのだと覚えておきましょう。
家族間で感染が広がらないように、タオルを共用や同じ食器を使ったりしないようにすることと手洗いうがいをこまめにするようにしましょう。
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溶連菌感染症の症状と潜伏期間
溶連菌感染症の症状には特徴があります。
扁桃腺の周りに特有の白いプツプツしたものが出来て、
それがとても痛むために、食べ物も飲み物も喉を通りにくくなり、唾を飲むのも出来ないほどの痛みが出ることもあります。
他に、38度以上の高熱を伴うことも多く、頭痛や下痢、嘔吐をすることもあり、
発症してすぐは辛い思いをすることになります。
溶連菌に感染してから発症するまでの潜伏期間は2~5日と比較的早く発症するので
家族間で次々に感染することも多いです。
誰かが罹ってしまったら、他の人にうつさないように配慮も必要です。
大人の場合、仕事で休めない方もおられるかもしれませんが、出来れば2~3日は休む事をお勧め
します。
溶連菌の症状の始まり方 発熱・のどの痛み・咳、下痢、嘔吐
溶連菌に感染したら、まず出る症状は強いのどの痛みと38度以上の高熱です。
風邪の時のような鼻水や咳などの症状は全くなく、高熱とのどの痛みがある場合が多く喉の奥を見ると扁桃腺の周りは全体が真っ赤に腫れて、白い膿のようなプツプツがあることも。
これがのどの痛みの原因で、溶連菌感染症の特徴です。
診慣れている小児科の医師ならこれを見れば「おそらく溶連菌ですね」と言われるでしょう。
診察では、喉の粘膜を取ってその菌を調べて溶連菌であることを特定します。
この他にも舌や扁桃腺に赤い小さなプツプツが出来ることもあり、イチゴ舌と呼ばれます。
全身にこの赤い発疹が出る場合もあるので、病院でよく診てもらいましょう。
まれに下痢や嘔吐から始まる溶連菌感染症もあります。
溶連菌の治療には、抗生物質が処方されるのでその薬を飲みながら家で養生します。
約1週間~10日、場合によっては2週間ほどその薬を続ける必要があります。
これはのどの痛みや熱などの症状が落ち着いても、まだ体の中に菌が残っています。
この菌が無くならないうちに抗生物質の飲み薬をやめてしまうと、体の中に菌が残り、
腎炎などを引き起こすことがあるので、病院で処方された薬は自己判断でやめないで医師の指導に従って、きちんと最後まで飲み切ることが大切です。
抗生物質の薬の影響で下痢気味になることも多いのですが、そういう場合も勝手に止めないであまりにもひどいと感じる場合には病院で相談することをお勧めします。
溶連菌感染症は子どもだけが感染・発症するのではなく、大人も罹る場合があることが分かりました。
大人は免疫力が高く抵抗力があるので発症せず保菌している場合もあるので、家族が感染している時に
自分もおかしいと感じるなら、診察してもらって投薬治療をきちんとしておきましょう。
また、感染・発症したら無理に外出をせずに2~3日は休むようにすることをお勧めします。
感染しないように普段から疲れをためないようにすることも大切ですね。