スギ花粉症の治療として
注目されている”舌下免疫療法”
日本では多くのアレルギー患者さんがいる中、
スギアレルギーを持つ方が
非常に多いとされています。
そんな中、根治治療として大注目されている
”舌下免疫療法”
これから行ってみようとお考えの方に、
保険適用や治療の実施期間について解説します。
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舌下免疫療法の保険適用、新薬シダトレンって?
”舌下免疫療法”とは、または「減感作療法」ともいい、
少しずつアレルゲンを体に取り込んで、
徐々に増やして過敏な反応を減らして行くという治療法。
うまく作用すれば薬が必要なくなったり、
今までの様な花粉症のつらい症状の苦痛は軽減されるというもの。
「毒は毒で制す」といった治療法ですね。
(正確には、身体が毒(敵)と誤認識しているので
敵ではないと教育するというやり方です)
以前では年間6~7万円程度していましたが、
「シダトレン」というスギ花粉舌下液が
2014年10月に販売され保険適応されたために人によっては、3割~1割での
治療が可能になりました。
つまり治療費や薬代と合わせても
1ヶ月3,000円~4,000円程度負担です。
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舌下免疫療法の保険適用、花粉症に効果あり!?スギだけ?
花粉症には色々な種類がありますね。
例えばスギ以外にヒノキやブタクサなどがあげられますが、
舌下免疫療法の対象は”スギ花粉”に対しての免疫治療です。
他にもアレルギーは花粉以外にも
ダニやハウスダストなどもありますが、
複数のアレルギー疾患を持っている場合には、
同時に治療が出来る”皮下免疫治療”という
いわゆる注射による治療が選択されます。
舌下免疫療法で効果を発揮するのは
あくまでもアレルゲンがスギ花粉の方が対象です。
なお、皮下免疫治療は保険適用がされる
治療法として多く行われている治療の1つです。
舌下免疫療法の保険適用、いつから?期間は??
舌下免疫療法のスタートは、
スギ花粉が飛散する3ヶ月以上前から治療開始が
もっとも効果的です。
遅くても11月末~12月初めまでには開始、
もしも間に合わなくて、1月頃に希望をしても
残念ですが、夏以降からの治療開始となります。
スギ花粉のみだけではなく
類似したヒノキ花粉の飛散している期間は
舌下免疫療法の治療は開始出来ないという事です。
気になる実際の治療期間は個人差もあり、
最低でも2年間程度を1日1回。
効果があると判断された場合には、
4~5年間の治療が勧められています。
初めの投与は医療機関で行ってくれますが、
それ以降は自宅で続ける必要があります。
そんなに長い期間かかるの!?と思われますが、
舌下免疫療法は完治を目的としていて、
一時的に抑えるというものではなく
体質自体を改善してゆく治療方法です。
そのため人それぞれ体質度合いも違いがあるので
大まかに2年、またそれ以上と位置づけられています。
しかし一時的な薬で紛らわせるより
よっぽどよい治療だと思いませんか?
保険適用も開始されたことですし、
舌下免疫療法を実施されている医療機関へ
相談してみてはいかがでしょうか?