銀色味がかった葉っぱがおしゃれなオリーブ、お家のシンボルツリーとして植えている方も多いかと思います。
また、実がなれば塩漬けやオリーブオイルにも加工することができます。
庭がないけどオリーブを植えてみたいという方は鉢植えやプランターでも楽しむことができますよ!
大人気のオリーブの育て方についてご紹介します。
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オリーブの種類は?
オリーブは多くの品種があるのでまずは人気の品種をいくつかご紹介します。
■マンザニロ
スペイン原産のマンザニロは世界で最も栽培されている品種です。
主にピクルスに加工されます。
実をつけやすく栽培しやすいのですが、自身では受粉し実をつけることはないので他の品種を受粉樹として近くに植えます。
■ルッカ
オリーブオイル用の品種です。
成長が早く小さな実がたくさんつきます。
シンボルツリーとして人気がありますし、寒さや病害虫に強いので初心者におすすめの品種です。
■ネバディロ ブロンコ
スペイン原産でオリーブオイル用の品種。
成長が早いのでシンボルツリーとして販売されることも多いようです。
花粉が多いので受粉樹にもなります。
■ミッション
アメリカ産の品種で、成長が早く、勢いよく育ちます。
直立性で白い裏葉が特徴です。
日本で最も栽培されている品種のオリーブです。
*オリーブは自家結実しづらい植物なので、2種類以上の品種を一緒に育てる方法で実をつけやすくします。
オリーブの育て方!室内でも育てられる?鉢植え、プランター、地植えでは?
オリーブは室外と室内で育てる方法があります。
寒い地方でも室内で管理すればオリーブの木を楽しむことができます。
まずはじめに苗木を購入します。
購入の際はその苗が接ぎ木か挿し木苗なのか確認しましょう。
接ぎ木は病気に強く丈夫に育ちます。挿し木苗は開花や実ができるのが早いです。
初心者におすすめなのは接ぎ木です。
3月から5月に植え付けます。
どんな土がいいの?
地中海沿岸の土壌は、石灰石によってできた、 とっても水はけの良い土が主です。
土に「有機石灰」を混ぜ、アルカリ性土壌にしておきます。
水やり、肥料は?
オリーブは過湿に弱い植物なので、水のあげすぎに注意します。
地植えの場合は植え付け後にたっぷりとあげたら、雨が降らない日がつづいた場合以外は水やりの必要がありません。
鉢植えの場合は土が乾いたら鉢の底から流れるくらいたっぷりと水をあげましょう。
肥料は植え付けの際にあらかじめ入れておきます。
3月ころと10月頃に化成肥料か固形油かすを入れておきます。
オリーブを植える場所、置く場所は?
日光がよくあたる場所に置きます。
日当たりが悪いと枝が細くなり成長が悪くなります。
地植えの場合は東側~南側の日当たりのよい庭に植えましょう。
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オリーブの育て方!剪定は?
オリーブを育てる際は剪定を行う必要があります。
育った木の形を整えるために混み合った枝を切り取ります。
風通しをよくし、樹木や葉に日光があたるようにするためです。
剪定は2月頃に行います。
最初に根元から生える細い枝や幹から直接生えている枝、地面に向かって生える枝を付け根から切り落とします。
また、幹の方へ伸びる枝や交差したり絡み合っている枝も切り取ります。
*上向きで外へ向かっている枝を残しながら剪定するとよいです。
植え替えって必要?
鉢植えやプランターで育てている場合、1~2年ほどで鉢の中が根でいっぱいになってしまうので、一回り大きい鉢に植え替えます。
挿し木で増やせる?
すでに育てているオリーブの木があれば、挿し木で増やすことができます。
5~7月、2月が挿し木のタイミングです。
剪定したものを挿し木にしてもよいでしょう。
1、先端から10~15cmの長さに枝を切り、切り口を斜めにカットします。
2、切り口を数時間水につけます。
3、ビニール製のポットに土を入れ水で湿らせます。
4、割り箸などで土に穴をあけ、オリーブの枝を挿します。
5、数ヶ月後、新しい芽が生え新しい葉が数枚開いたら一回り大きな鉢に植え替えます。
オリーブの育て方!実がならない場合は?害虫や病気対策は?
オリーブを育てていると、せっかく育てたのに葉っぱばかりで実がならない…という悩みを多く聞きます。
実をつけるのに成功している方を見ていると
1、二本以上の木を植えている
2、同じ時期に開花させる
3、日当たりのよいところで育てる
4、肥料に石灰を使っている
5、剪定を行って枝が混みすぎないようにする
などの方法で成功しているようです。
また、植え付けても一年目では開花しません。
花が咲き実をつけるまでは4年~5年かかります。
病害虫
オリーブは他の樹木と比べて害虫はつきにくいのですが、
オリーブアナキゾウムシカミキリムシアブラムシ、カイガラムシなどがつくようです。
これらの害虫は葉や根を噛み切ってしまいます。成虫を見つけ次第補殺します。
また予防のために必要に応じて薬を使います。
オリーブがかかりやすい病気は炭疽病や梢枯病です。
炭疽病は果実に発生する病気で、果実に褐色の斑点が広がります。梢枯病は木に発生する病気で枝の先端から徐々に枝全体が枯れていく病気です。
どちらも発症部分を切り落とし、梢枯病の場合は枝の切り口に薬剤を塗布します。