漢方による頻尿対策は、
西洋医学の薬のように劇的な効果はなくとも、
効き目が穏やかでクセにもなりにくい漢方薬の人気が高まっていますね。
すぐに効くわけでない、ということは体にも優しいということでもあるし、
体質によって処方される薬も違うので自分に合うお薬と
出会いやすいということもあると思います。
また、副作用も西洋医薬と比べると程度も軽いものが多いといいます。
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年齢を重ね、体質が変わったことや
ストレスによる頻尿は強いお薬で症状を抑えるということに
ためらいを感じる人もあるでしょう。
「薬がなければ症状が抑えられない」という状態にまでなっては困るという考えもあると思います。
服用することで体調を整えたり、
体質を改善しながら症状の緩和を図る漢方薬は
人体の内部の仕組みも自然の一部、と考える
東洋医学の考え方に基づいています。
強い薬を使いたくないけど、
症状の改善もしたいという人には受け入れやすいものだと思います。
とくに女性は生理前後・閉経後など
ホルモンによるトラブルを受けることが多くあります。
はっきりとした病気ではないので、
西洋医学では「問題がない」とされがちな症状もあります。
東洋医学はそれらの女性特有のトラブルにも
柔軟に対応してくれるものだといえると思います。
頻尿に効果のある漢方薬
漢方薬の概念には生命エネルギーをつかさどる「気」・
血液とその働きに関する「血」・血液以外の水分に関することを調節する「水」の
「き・けつ・すい」という3つの考え方があります。
このうち頻尿に関するものは「水」に関係するものとなります。
排尿に関するトラブルは、
水に異常をきたす「水毒・水滞」によって
起こると考えられているのです。
よく処方されるのは
八味地黄丸(はちみじおうがん)、
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、
清心蓮子飲(せいしんれんしいん)、
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
などがあります。
最近は生理のトラブルに対応するために
漢方薬を服用する女性もたくさんいます。
おなじみのお薬があるという人も多いかもしれませんね。
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頻尿に悩む女性の漢方薬
漢方薬は体全体の調子を整え、
自然治癒力を高めることが基本になっています。
成長するにつれ、様々に変化する女性ホルモンの分泌の影響を
受けやすい女性には頼りになるお薬です。
女性の頻尿の原因としては「冷え」からくるものも多いと思います。
もともと生理痛があったりする人は
体が気づかないうちに冷えていることもありますね。
冷たいものを採り過ぎたりしない・
締め付けの強い下着を着ない・
体を温めるようにするなどに気をつけましょう。
漢方薬では八味地黄丸、牛車腎気丸などが処方されることが多いようです。
ストレス性の頻尿で、
とくに女性は生理不順、
生理前の胸の張りと痛みに悩まされることの多い場合に
処方されることが多いのは
加味逍遙散(かみしょうようさん)といわれるものです。
気軽に買える市販の漢方
ドラッグストアには女性の尿漏れ対策用のパットがたくさん販売されています。
それだけおしっこの悩みを抱える女性が多いということなのでしょう。
ツムラやクラシエといった有名メーカの
漢方薬はドラッグストアや薬局でも取り扱いのある商品です。
おしっこのトラブルに対応している漢方薬には
それぞれ「ツムラ八味地黄丸料」や「八味地黄丸料エキス顆粒クラシエ」などを中心に
いろいろな量やタイプを見つけることができます。
ただ、漢方薬はその人の体質や症状にあったものを選ばないと効果がありません。
簡単に手に入るものですが、
試してみようという場合には
医師や薬剤師に相談の上利用することをおすすめします。
「漢方ビュー」などのサイトでは、
女性のための漢方薬の情報や漢方薬に詳しい病院などの情報を手に入れることができます。