妊娠中の検査に『トキソプラズマ』の検査を行いますが、
症状やどんな病気なのかご存知ですか?
今回は、トキソプラズマの症状、
妊婦さんにとってどんな支障を来すのか
ご紹介したいと思います。
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トキソプラズマの症状、猫から?
トキソプラズマとは単細胞の原虫をいい、
世界中で見られるものです。
人に寄生し”トキソプラズマ症”という
感染症を引き起こします。
極僅かな人しか感染はしない様ですが、
多くは自身が持つ免疫の働きに寄って
引き起こさない様に押さえ込んでいるといいます。
通常免疫異常がなければ感染しても何も症状もなく、
10~20%の方にリンパの腫れやインフルエンザに
似た症状が出る事があります。
トキソプラズマ原虫は終宿主である
猫科の動物に感染することで糞により
目や鼻粘膜、外傷などといったところから
人へと感染するといいます。
他にも生肉などから感染する事があるので、
注意が必要になります。
他に嘔吐や下痢、咳といった症状も
合わせて出る事があり風邪と間違う事もあります。
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トキソプラズマの症状はいつ?潜伏期間や時期は?
猫科の動物の糞からの場合は、
潜伏期間が5~20日と期間はあまりハッキリせず、
他の動物の場合で10日から数週間といわれ、
多くは症状が軽くて気付かない場合が多い様です。
先天性トキソプラズマの場合は、
妊娠中の母親が感染した場合に影響があり、
妊娠する半年以上前に感染していてもそれは胎児に影響はありません。
発生率と症状の度合いは異なり、
妊娠初期に感染した場合は、
胎児への影響が少ない分母親の重症が見られ、
流産になる場合があります。
妊娠後期の場合にはその逆で、
胎児への感染は多くなる分軽症で済む事が多い様です。
脳症や痙攣、水頭症、頭蓋内石灰化、
肝臓や脾臓の腫れや黄疸などが
見られますが母親を治療することで先天性の発症を
減らす事ができます。
つまり胎児のうちに治療する事が肝心で、
判断がつかず治療を行わなかった場合には、
成長と共に発育不全や精神発達遅滞となる場合があります。
なお、眼トキソプラズマを発症した場合には、
視野の異常、視力障害を引き起こします。
トキソプラズマに感染すると性格が変わる?モテる?
トキソプラズマの影響によって、
人間の性格が変わる可能性があると耳にしました。
トキソプラズマに寄生されると多くは何も
症状が出ない事が多いと話しましたが、
研究者の中には人間の健康状態であったり、
性格をゆがめてしまう作用を持っているという人もいます。
例えば・・・
・男性なら反社会的になり女性は社交的になる
・統合失調症や双極性障害になりやすい
男性は女性にモテなくなり、
逆に女性はモテる様になるとか・・・。
トキソプラズマの慢性感染の研究からそんな事が言われています。