羊水は多過ぎてもいけなく、
また、少なくても胎児への影響が危ぶまれます。
なぜ、羊水が少なくなるのか?
今回その原因や対策、
影響などについてまとめてみました。
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羊水が少ない原因、妊娠初期・過少症とは?症状や影響?
羊水が少なくなること、
一般的に100ml以下となった場合に
「羊水過少症」といいます。
本来、胎児は羊水を飲んで尿として排出し、
この量のバランスが保たれているものですが、
場合により羊水が少なくなる事があります。
その原因には、
・前期破水により、慢性的な羊水の流出。
・先天性異常により胎児の腎臓・尿路の機能が出来ず生産・排出出来ない。
・母体が妊娠高血圧症候群などにより胎盤機能低下にて起こる。
・母体の過労などで臍帯の血流が悪くなる。
・予定日超過
などといった原因以外にもある様です。
妊娠後期の羊水量は500~700mlほど、
症状は週数の割に腹部が小さく体重増加がなく、
胎動が弱く感じる事が出来なかったり、
お腹を触った際の赤ちゃんの手足が解りやすいなど。
影響としては、子宮やヘソの緒などの圧迫、
外部への衝撃を受けやすいなどで
奇形・仮死のリスクが高く、
さらに赤ちゃんが飲む羊水の量が少ないため
肺の機能低下や最悪命に関わる事もあります。
分娩の際などでも子宮収縮によって圧迫されることで
赤ちゃんの低酸素状態や微弱分娩により分娩が長引く事があります。
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妊娠後期・臨月で羊水が少ない、入院?帝王切開は?対策は?
妊娠後期で羊水が少ないと診断された場合は、
胎児の状態に注意し心拍など確認の上で
分娩時期と方法を決める事となります。
帝王切開が主に多く早い時期に分娩となった場合に
胎児の先天性異常を疑われる事があり、
胎児への手術が行われる事があります。
検査結果で治療説明などがなかった場合は経過観察で
そのまま通常の分娩になった方も少なくありません。
羊水が少ない、障害は?腎臓やダウン症は?
羊水が少ない理由の1つである胎児の先天性異常。
胎児の腎臓両側の形成不全のために
尿が作られず、
羊水が少なくなることを
「ポッター症候群」といい、
その割合は10000人から40000人に1人とされています。
腎臓の形成不全と共に、
肺の低形成や無脳症なども症例にある様で、
その多くの治療は肺低形成に対する治療が主になります。
また、羊水の異常にともなう障害で心配されるのが
「ダウン症」ですが、
羊水が少ない事が直接の原因ではなく、
あくまでも染色体異常である事がポイントです。
むしろ極端に少ない訳ではない場合の殆どは、
その後問題なくお子さんは成長している事が多いです。
「絶対」とは言い切れませんが、
あまり多くを心配する前に
安静と、
お腹の子の生命力を信じて
大きく待っててあげること。
これがとても大切ですので、
心配なことがあれば主治医の先生に診てもらう様にしましょう。