緊張を感じると、何か特別な食材を口にしたわけでもないのに、
おなかの調子が悪くなる。
そういう症状を、医学的には「過敏性腸症候群(IBS)」といいます。
今回は、緊張すると下痢や腹痛を起こす原因や薬、改善方法などについてご紹介します。
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緊張すると下痢・腹痛を起こす原因とは?
この過敏性腸症候群ですが、発症する原因の主な要因が、
ストレスによるものだとされています。
ストレスと一概にいっても、
精神的ストレスだけでなく、環境によっても
引き起こさるようです。
過敏性腸症候群を引き起こすストレスの例として、
仕事、あるいは勉学上の問題を抱えている、
または家族関係において悩みがある、
もしくは、過労、不規則な食生活、
それに運動不足もあげられます。
海外旅行や引っ越しなどでも、
発症される方がいらっしゃるようです。
緊張した状態がつづくと、
脳の中の神経である、交感神経が活発になり、
穏やかな排泄ができなくなります。
眠るときに働く神経が副交感神経、
昼間に活動しているときに働くのが交感神経です。
しかし、昼間にも、交感神経と副交感神経は
お互いにバランスをとって、肉体に作用しているので、
あまりに交感神経が活発になると、
肉体にとって良い状態とはいえません。
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緊張による下痢・腹痛に効く主な市販薬、漢方薬とは?
では、ストレスにより下痢、腹痛を起こすとわかったら、
そのストレスにどのように対処したらよいでしょう?
ストレスを減らしたらよい、とわかっていても、
仕事を辞めるわけにはいかない、
家族にその学校に入ってほしいといわれている、
引っ越しなど考えられない、
など、さまざま理由があることでしょう。
過敏性腸症候群は、現代社会では増え続けている症状の一種の
ようで、市販薬も販売されています。
市販薬の選び方としては、
下痢が続く方なら、下痢止めと記載されているお薬、
便秘が続く方なら、便秘薬、健胃消化薬、整腸薬と記載されている
お薬を選ばれるのが良いです。
漢方薬を好まれる方は、「桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)」が
一番適しているようです。
一般的に、漢方薬のほうが自然なお通じがくると
いわれています。
緊張による下痢・腹痛を改善するには?
市販薬を購入して常用しても、症状が改善しない方は、
クリニックに通い、食事と日常生活を指導していただきましょう。
症状に合わせた薬を処方していただけるかもしれません。
それでも、自宅療法を心がけたい方は、
食生活においては、
一日25グラム以上の食物繊維を摂取する
(野菜、豆類をしっかりとる)、
乳酸菌、ビフィズス菌を多く含んだ食品を摂取する
(お味噌汁をしっかり飲む、ぬか漬けを作るなど)、
生活面においては、
一日30分以上のウォーキングや運動を心がける、
十分な睡眠を確保する、
そして、
自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践する、
などを試してみてください。