あまり起こってほしくはないことですが、
親戚などの身近な方や、
友人、親しいおつきあいのある方が、
もし火事に遭ってしまわれたとき
火事見舞いはどうすればいいのでしょうか?
お見舞いの言葉を送るときに
気を付ける点から、
のし袋の準備の仕方、
金額の相場など、
火事見舞いについて詳細にご紹介します。
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火事見舞いとは?のしの表書きや裏書はどうする?品物なら何がいい?
火事見舞いとは、家族や親戚、
親しい人などが火事に遭われた際にする御見舞ですが
もしもその知らせを受けたなら、
出来るならすぐに駆けつけて励ましの言葉をかけて
手助けを申し出るべきです。
大切なものが火事によってすべてなくなってしまうこともあるので
出来れば食べ物や飲み物、すぐに使える衣類を準備して駆けつけましょう。
そして、火事見舞いを形にして金品を準備する時は、
のし袋は水引きのないもの、
品物につけるのしも無地にしましょう。
白い無地の封筒(またはのし)を準備して、
上半分に薄墨で「火事御見舞」「出火御見舞」と書きます。
類焼の場合は「類焼御見舞」、
近隣で起こった火事の場合は「近火御見舞」と書きます。
そして下半分に自分の名前を書きます。
また、表書きは「火事御見舞」のみとして裏書に自分の名前を記す場合もあります。
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火事見舞いをする時に添えるお見舞いの手紙の文面はどう書けばいい?
火事見舞いをする時に、
ともに添える手紙になんと書けばいいのか?
迷われる方も多いと思います。
火事に遭ったことを慰め励ます内容で、
一日も早く立ち直って復興することを願う気持ちを
言葉にします。
それに加えて、手助けを申し出たり、
力になりたいことも添えると
受け取る相手の方の気持ちを和らげるとともに、
力強い支えとなることと思いますが
この時に気を付けることがあります。
火事見舞いを送る方の
不始末が原因の火災の場合は、
そのことには絶対に触れないようにしましょう。
また、隣近所の不始末による類焼の場合も、
火災の原因となった
家に対する非難などは
避けるのが望ましいです。
文例としては、
「急白、このたびの出来事を聞いて取り急ぎお見舞い申し上げます。」
という書き出しで、次に
「家族の皆さんの無事を尋ね、出来れば力になりたい気持ちと
復興のための手助けがしたいこと、何でも遠慮なく声をかけてほしい」と続け
次に
「気持ちばかりのお見舞いのしるしを同封しました」
と書き進めていき
最後は
「落胆されていることと思いますが、気持ちを強く持ち一日も早く
復興荒れることをお祈りします。」と書きます。
最後の結びは
「取り急ぎ、お見舞いまで。 かしこ」でしめます。
火事見舞いの相場の金額はいくら?会社や取引先、友人や親戚の場合は?
火事見舞いの金額に悩まれる方も多いと思いますが、
その相場は、
親子の場合は1~3万円、
親戚の場合は5千円~1万円、
近所や友人、会社関係の方や
その取引先の方の場合は3~5千円程度
というのが一般的な金額とされています。
しかし、普段からのお付き合いの程度や近所での取り決めがある場合もあるので
この金額が絶対ではありません。
一般的な金額は例として参考にし
その時に応じて金額は考える必要があります。
金額ではなく、火事に遭われた方への心からの思いやりが大切ですね。
火事見舞いをもらった時のお返しはどうすればいい?
火事に遭ってしまってたくさんの方からお見舞いをいただいた場合のお返しは
早く元に復興することが何よりのお返しとなります。
病気見舞いなどとは違って、内祝いなどのお返しはしないのが通例です。
しかしお見舞いをいただいた感謝の気持ちを伝えるために、
お礼状を書いたり
近くなら訪問して挨拶するようにしましょう。
元気な姿を見せたり、
手紙で伝えることがお見舞いをいただいた相手に対してのお礼となります。
火事で失った家を再建した場合は、
その家が完成した際に御見舞をいただいた方を招待し、
簡単な手料理をふるまうのもよいでしょう。
近所で起こった火事の場合の「近火見舞い」をもらった場合は
「近火見舞御礼」として、
軽い品を贈るのが好ましいです。
火事の騒動が一段落したら、なるべく早めに贈りましょう。
その時には五本結びきりののし紙を使用し
「薄謝」や「寸志」と表書きをします。
出来れば起こってほしくない火事ですが、
もし周りの身近な方に起こった場合に
素早く対処できるようにきちんと知っておきたいですね。
失礼のないように、慰めの気持ちを伝えられるように覚えておきましょう。