ゼリー状の膜に包まれたじゅんさいは、
そのつるりとした食感が楽しい秋田の特産です。
じゅんさいの旬は初夏から夏ですが、
早いものでは4月上旬から収穫が始まり、
9月上旬ごろまで取れます。
出始めから6月頃の時期に取れるものが、
ゼリー状の部分が多く上物とされています。
秋田以外の人には、
それほど馴染みがないという人も多いのではないでしょうか。
そんなじゅんさいについてご紹介します。
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順菜の栄養とカロリー
じゅんさいのほとんどは水分です。
そのため、栄養は残念ながらそれほど多くありませんが、
食物繊維は多く含まれている食材です。
ほとんどが水分ということは、
カロリーも低いということですよね。
可食部100gで5kcalほどです。
ダイット食品としては食物繊維を含んでいて
ローカロリーということで良いと思います。
また、表面のゼリー状の部分には
ムチンという成分がたくさんあります。
ムチンは、納豆やおくら、レンコン、長芋といった
粘り気の強い食材のネバネバの元となっている成分です。
そして最近の研究では、
じゅんさいの葉の部分に
ポリフェノールが多く含まれていることが明らかになりました。
じゅんさいのポリフェノール含有率は、
なんと緑茶に匹敵するほどということです。
じゅんさいは食感を楽しむだけでなく、
健康食材としても注目されつつある、と言えそうです。
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じゅんさいの栄養成分とその効果・効能
じゅんさいに含まれるムチンは、
人間の涙や粘膜にも含まれています。
そのため、ムチンの保水力により
ドライアイを予防する効果があります。
粘膜を保護する効果があり、
胃炎や胃潰瘍の予防します。
そして、のどや鼻の粘膜の働きを高めることで、
免疫力を高める効能があります。
ムチンに含まれるたんぱく質を分解する酵素によって、
エネルギーを効率的に利用でき
疲労回復にも効果を発揮します。
腎臓や肝臓の働きを向上させる効果もあると考えられています。
じゅんさいに含まれるポリフェノールには、
動脈硬化や心疾患を引き起こす
超悪玉コレステロール値を改善する効果が
あることが分かっています。
生活習慣病の予防・改善の効能があると言えます。
また、コラーゲンやエラスチンという
美容成分の分解を抑えます。
そのためシワやたるみを抑制する効能が期待されます。
ムチンと食物繊維の効果で便秘解消にも効果が期待されます。
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じゅんさいのおいしい食べ方とおすすめレシピ
出回っているじゅんさいには、
生のものと水煮のものがあります。
料理する際、生のものはサッと湯通ししてから使います。
じゅんさいを使った料理で定番なのは、
さっと茹でで、酢の物にしたり、
わさび醤油やめんつゆなのでいただくものでしょう。
茹でると緑色が綺麗に出て見た目も爽やかで、
食感ももっとも楽しめるでしょう。
または、お味噌汁やスープ、
お鍋、お蕎麦に入れるのもおすすめです。
味そのものには癖がないので、
洋風のスープにも意外と使いやすいですよ。
あとは、天ぷらなんかもいいですね。
天ぷらにするときには、水分をきちんと切りましょう。
ポン酢にもみじおろし、生姜で食べるのが主流です。
少し面白いレシピとしては、炒めものがあります。
ベーコンやお好みのきのこ、
そしてじゅんさいをパターで炒めます。
じゅんさいのゼリー状の部分がとろり、として絶品です。
これをご飯に乗せてじゅんさい丼でも!
工夫次第でまだまだ、レシピは広がりそうです。