ふきのとうの旬は、春先です。
ふきのつぼみの部分となります。
自生している天然物ですと、雪解けの頃に芽を出します。
春の訪れとともに芽吹くので、
いつが収穫時期なのかといいますと、
実は各地域によって異なっています。
具体的な時期は、ハウス栽培ですと12月~2月、
自生した天然物ですと1月~4月となります。
独特の苦みと香りで春の訪れを感じさせてくれるとともに、
冬の間に溜め込んだ体内の余分なモノを
リセットしてくれる効果効能も期待できます。
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ふきのとうのカロリーや栄養は?
生のふきのとう100gあたりのエネルギーは約45kcalです。
ビタミンB1、B2、ビタミンE、ビタミンK1、
葉酸、カリウム、リン、鉄、食物繊維などの
多種の栄養素を豊富に含んでいます。
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ふきのとうの栄養成分の効果・効能は?
葉酸は消化器官の粘膜や赤血球の製造に必要なビタミンです。
その為、新陳代謝や細胞分裂が活発な組織で必要となります。
胎児の先天性奇形の予防や心臓病の予防効果、
肺ガン、直腸ガン、子宮頸ガン、貧血の予防に効果があります。
カリウムは体内のナトリウムを排泄しますので、高血圧に効果があります。
また、体のむくみをとる作用がありますのでデトックス効果が期待できます。
食物繊維は胃の中で水分を吸収するため膨張します。
このため胃が膨らみ満腹感が得られ過食を防ぐ効能につながります。
苦み成分は抗酸化作用のあるポリフェノールの一種で、
フキノール酸、アルカロイド、ケンフェロールです。
胃を丈夫にして腸の働きを整える働きに優れています。
フキノール酸は血液中のヒスタミンの働きを抑えてくれるので、花粉症の予防や咳止めに効果があるといわれています。
アルカロイドは肝機能を強化して新陳代謝を促進し、だるさや疲れを解消する働きを持っています。
また、ケンフェロールは活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果があるといわれています。
ふきのとうの栄養を活かす人気レシピは?
「フキノトウの天ぷら」は、
香りと水溶性ビタミンを逃がさず食べることができます。
衣をつけ油で揚げるだけで簡単に調理できることでも人気があります。
「ふきのとう味噌」(ばっけ味噌)は、
味噌の大豆に含まれるリノール酸が
コレステロールを体外に排出するのを促進します。
刻んだふきのとうを炒めたら
砂糖、酒、醤油、みりん、味噌を入れます。
ふきのとうは切るとすぐに変色しますので、
刻んだらすぐに炒めてください。
変色を避けたい場合は、
切らずに小分けにしてラップに包み
レンジで加熱後、冷水で急冷することで
これを防ぐことができます。
「ふきのとうの佃煮」は
砂糖、酒、醤油、みりん、だし汁で
煮汁が少なくなるまで煮詰めます。
佃煮にすることで苦味が和らぎます。
「フキノトウのパスタ」は具材を炒める時に
刻んだふきのとうも加えます。
苦味が加わりいつもと違った仕上がりとなります。
他に、アク抜きしたふきのとうを、
オリーブオイルと塩で和えます。
これを刻んでパスタに加えたり、
リゾットに入れたりすれば
他のイタリア料理にも応用することができます。
オリーブオイルを加えることで、
悪玉コレステロールを減らす働きがある、
不飽和脂肪酸のオレイン酸などが摂取できます。