2019年の日本の離婚率(人口1000人当たりで離婚した人の割合)は約1.7で、この割合は結婚・未結婚に関係なく、年間の離婚件数を日本の総人口で割り、1000人あたりの率を出したものです。
よく結婚したカップルのうち約35%が離婚しているという話がありますが、これは年間で離婚した件数を結婚した件数で単純に割っている数値です。
今年結婚して離婚した以外で過去に結婚していた夫婦も含まれているので、はっきり言うとあてにはなりません。
ただし、厚労省などのデータによると、同居している期間が長い夫婦で、離婚する件数が年々少しずつ増えています。
それらの中には離婚したい夫から離婚を切り出される場合もあり、離婚したくない妻が驚くと同時に解決策は無いのか悩むことが多いようです。
離婚したい夫の理由や行動、離婚を避けるための解決策について、考えましょう。
離婚したい夫が、離婚したい理由は?
理由については、個人差があり様々なものがありますが、一般的な理由をご紹介します。
・家に帰っても心が休まらない・・・仕事で疲れて帰っても、過剰な小言や人の悪口、または無視される。
・妻と性格が合わない・・・会話が弾まない。
夫のすることにすぐ反対する。
感情的になりヒステリーを起こす。
金銭感覚の違い。
共通の話題が無い。
・子供の前で夫、親、親族などの悪口を言う・・・給料、学歴、出世に対する嫌味や自分の実家と夫の実家を比較して悪口を言う。
親族から何か貰っても感謝の言葉が無い。
このような悪口を子供の前や子供と一緒に言う。
・夫の趣味に理解しない・・・夫の趣味には興味が無く、自分の趣味にはお金をかける。
・子供の教育を命令してくる・・・夫婦で子供の教育をしないで、一方的に押し付け命令する。
・妻が不倫をしている、していた・・・異性関係でのトラブルなど、離婚理由の上位ですね。
・家事、料理をしない・・・家の中が汚くなっている、散らかっている。
料理もレトルトやインスタント物が多い。
美味しいと思える食事が無い。
離婚したい夫の行動は?
離婚を密かに考えている夫には、なんらかの行動に変化が現れると言われています。
・帰宅時間が遅くなる、酒を飲んで帰る回数が増える・・・忙しいわけではなくても、日常的に帰宅が遅くなるとか、酒の回数が増えるのは、妻と顔を合わせたくない、話すのが苦痛になっている可能性があります。
外泊が多くなるのも要注意です。
・自分の部屋に一人でいることが多くなる・・・家庭が団らんの場ではなく家族や妻と過ごすのが苦痛で、安心できる場所が自分の部屋しかない。
・コミュニケーションが減る・・・妻からの挨拶や質問に対する返事が無い。
挨拶しても返事が無い。
話をするときも、よそ見をすることや生返事が多くなる。
・短気になり、少しのことでもキレる・・・不満が溜まって、感情のコントロールが効かない状態になっている恐れがある。
・子供とのスキンシップが減る・・・子供に対してもスキンシップが減り、可愛がったりしない。
・妻の実家に近づこうとしない・・・離婚を考えると、妻の実家に対して取り繕う気がなくなる。
実家に行っても身の置きどころが無い。
・暴れることや暴力をふるうようになる・・・この状態の場合、夫よりも妻の方が離婚を考えたほうが良いかもしれません。
離婚したい夫の心理は?
離婚を考えている夫の心理状態とはどういうものでしょうか。
その内容を知りましょう。
・今の状態では幸せになれない・・・性格の不一致などで会話が無い、ちょっとしたことで喧嘩になるなど、こんなはずじゃなかったと孤独感を感じて現状から逃げ出したいと思っている。
・妻の性格や行動でストレスが溜まる・・・性格がきつい、いつも不機嫌、不平不満が多いなどが重なり精神的にストレスが溜まって、一緒に暮らすのが苦痛になっている。
・他の家族と比較して落ち込む・・・自分の家庭と比較して、他の夫婦が幸せそうに見えて、気分が落ち込むことが多くなっている。
家庭への理想が高い夫が陥ることが多いですね。
・浮気相手に本気になっている・・・出来心なら一時的ですが、妻に愛情が無くなり別の女性に愛情を感じている場合、相手も本気なら結婚生活を続けるのは難しいかもしれません。
離婚を避けるための解決策は?
離婚したい夫が離婚を切り出した場合、離婚したくない妻が離婚を避けるための解決策には、次のものがあります。
夫との関係を改善するために試してみましょう。
・話し合い解決を目指す・・・説得方法としては、夫の思っている妻に対する不満を全て話してもらい、感情的にならず冷静に聞くことです。
このときに離婚を考える理由が妻だけの責任ではないこともありますが、一つ一つに対して反論するのはいけません。
夫の不満に対して妻が改善できるものであれば、改善することを伝えます。
・平行線解決策・・・夫との関係が改善できないとか、意見が平行線になっているときでも離婚を避けたい場合は、第三者(家庭裁判所)に夫婦関係調整調停を申し立てることができます。
また、共稼ぎであれば、一時的に別居するという方法があります。
ただし別居の場合は、離婚する方向へ進むことが多いようです。
・夫婦カウンセリングに行く・・・夫婦間で話し合いがつかないときには、第三者にお互いの言い分を聞いてもらう方法もあります。
家庭裁判所までは行きたくないというときは、民間のプロのカウンセリングを夫婦で受け、腹を割った話をしてスッキリすることもあります。
・夫が他に好きな人ができた場合・・・一時的なものか、もう修復ができないものか判断する必要があります。
夫の気持ちが変わらない場合は、妻として有利な条件で離婚するしかないでしょう。
子供がいる場合なら親権、教育費、また妻に落ち度が無ければ慰謝料など自分の主張を通すことですね。
残念ながら離婚へ進む場合は一般的には協議離婚ですが、お互いの権利を主張する場合は相手を訴える離婚裁判を考えなければなりません。
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