胡蝶蘭は、開店祝いや移転祝いなどのお祝いごとによく贈られる豪華なお花です。
花の華やかさがある花ですので、花が終わったら自宅で育てたいと思われる人も多いのですが手入れの方法が分からないからと諦めていませんか?
今回は、胡蝶蘭の花が落ちて枯れてしまった胡蝶蘭の育て方についてご紹介します。
育て方について、水やりや肥料の与え方、植え替えの方法など手入れのポイントを詳しくご紹介していきます
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胡蝶蘭とは
日本では「蝶が舞う姿」に見えることから「胡蝶蘭」と呼ばれます。
今では温室栽培がほとんどですから、1年中花屋さんにありますね。
しかし元々は熱帯地域の植物ですので、寒さに弱いという特徴があり、乾燥状態にも比較的強い植物なのです。
胡蝶蘭の生態は、樹木の表面に根を張って養分を吸収するという「着生ラン」なのです。
胡蝶蘭は切り花より、鉢植えになたものが多いですね。
アレンジメントに使われたり、ブーケにも良く使われます。
胡蝶蘭の花言葉
『幸福の飛来、幸福が飛んでくる、あなたを愛します。』
こんな花言葉を持つ胡蝶蘭ですから、お祝いにピッタリのお花です。
胡蝶蘭の育て方!園芸初心者でもできる?
自分で買うというより、プレゼントでいただく場合が多いと思うのですが頂いた時の状態が良い場合は、ラッピングをはずすだけで育てられる場合もあります。
ただし、根の部分をのぞいてみてください。
育苗ポットに植えられたままである場合があります。
その状態だと蒸れて根腐れしやすいので鉢植えして育ててあげてください。
先ほどのお話ししましたが胡蝶蘭は着生植物ですので、土台は土ではなくて「ミズゴケ」か「バークチップ」で育ちます。
・ミズゴケの場合:素焼き鉢(乾燥しやすい)
・バークチップの場合:プラスチックの鉢
を選ばれることをおすすめします。
せっかくいただいても根腐れしていると思った時は、植え替えましょう。
植え替えの手順
①根にミズゴケが付いていますのできれいに取り除きます。
②根を傷つけないよう注意しながら広げます。
③湿らせたミズゴケを、ボール状にしミズゴケの上に広げた胡蝶蘭の根を置き、
上からミズゴケでかぶせ、鉢の底に軽石を敷きミズゴケと一緒に胡蝶蘭をそっと植え付けます。
標準的な胡蝶蘭の苗の場合
①苗植えに最適な時期の5月~7月に苗を植えます。
②新しい根が育ってきたら肥料をあげます。
③順調なら次の年の1~5月に花が咲きます。
※2年~3年に1回植え替えをしましょう。
水やりのポイント
5月~9月は生育期です。
しかしそれ以外の冬の間とは、水やりの方法を変えることがポイントです。
生育期は、水をよく吸います。ミズゴケも乾きますので、
表に見えるミズゴケの表面が乾いた時には、鉢の底から流れるほどたっぷりと水やりをしてください。
冬は胡蝶蘭があまり生長しませんので、水やりも控えてください。
ミズゴケがたとえ乾燥していても、2日~3日後に水やりをしてください。
※常に受け皿に水が溜まった状態にしないようにしてください。鉢のなかが蒸れて根腐れの危険があります。
肥料はいつ?
5月に新しい根が生えてきたら、肥料を与えます。
その際には化成肥料の置き肥か、9月まで1週間に1回程度の割合で水やり代わりに、薄めた液体肥料(洋ラン用)を与えてください。
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胡蝶蘭の花が終わった後の育て方は?
「花が落ちたから、これで終わり」なんて思ってませんか?
胡蝶蘭もきちんとした手入れで、何度でもお花を楽しめる生命力のある植物なんですよ。
花落ちしてしまったら・・・
①支柱を外してください。
②胡蝶蘭の節を下から数えて4節ほど残しカットします。
※花茎を切り落としても、翌年には違う場所からまた新しい花茎が伸びますのでご心配なく)
あとは、じっくりと育てていきましょう。
10月~11月頃の1ヶ月間を戸外の低温に置くことで、花芽の準備が開始され、12月頃から少しずつ育ちます。
常温で育てると5月頃ですので、のんびりと待ってて下さいね。
家庭で胡蝶蘭を育てる条件
・温度:夜間は15℃位、日中は25℃位がに保てると良いです。
・光:直射日光は葉が黄色く焼けることもあるので避けてください。レースのカーテン越しの日光浴で充分です。
・水:水苔の表面が乾いたら水を与え、あげすぎないことが重要!
・肥料:薄めた液肥を週1回程度与えるのですが、水温が低い場合は与えないでください。
胡蝶蘭の葉が黄色くなった場合やしなっとなった場合は?
胡蝶蘭の葉が黄色いとか、葉がしなっとすると心配かもしれませんが、葉の寿命の場合があります。
一番下の葉なら、寿命の可能性が高いので心配いりません。
完全に枯れ落ちるまで放置してください。新しい葉がちゃんと生えてきます。
ただし、根元から葉が黄色い状態で枯れていない場合は、病気の可能性があります。
病気の場合には、殺菌消毒が必要です。
ほかにも、胡蝶蘭は直射日光に弱いため日光に当たりすぎて、葉やけすることがあり枯れてしまいます。
気をつけましょう。
頑張って水をやって世話をやった人が意外と枯らしてしまうのに対して、コチョウランに興味がない人や、
水をやるのも面倒だな、と言う人が翌年も咲かせる傾向があります。
手を掛ける人は、水をやりすぎたり、日当たりを気にしてアチコチ移動させてストレスを掛けたりするためではないかな、と思いますが、ラン類は株のよしあしや家の環境の相性もあって、一律に成長するとも限りませんので、コチョウランに振り回されない、ということが大事です。
■まとめ:
「水が足りなくないかしら?」
「日当たりはいいかしら?」などと、こまめに霧吹きでお水を上げる気づかいのある人が、胡蝶蘭を枯らすという話を良く聞きます。
花好きな人は「胡蝶蘭は管理がむずかしい」とよく口にしますが、意外とお世話を面倒がる人の方が毎年花を咲かせるという不思議な現象も起こります。
気楽にお世話することが寛容かもしれませんね。
■別れのシーンに贈る花は?門出を祝う、決別、悲しみの花言葉は?