夫源病とは?症状は?何科を受診?対処法・治療方法!離婚は?

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夫婦喧嘩

「夫源病」(ふげんびょう)、言葉の響きだけ聞いても
なんのことかわからないという人のほうが多いかもしれません。

でも一方では「ああ、知っている」
「自分もそうじゃないかと思う」
という人も珍しくないでしょう。

少し前の時代よりも「いろんな人間の心の働き」について
たくさんの情報が手に入りやすくなっています。

そのために以前なら
「怠けてる」とか
「●●したくない言い訳」とか
考えられていたことにも
心理的・精神的な要因が
からんでいる場合があることが
よく知られるようになってきました。

「夫源病」もこういう時代だからこそ
現れてきたことかもしれません。

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夫源病とは?どんな病気なのか

「夫源病」(ふげんびょう)とは
夫の行動・言葉に対する不満が原因で
妻がストレスを抱え込むようになり
それが元で身体に更年期障害のような症状が
出てくるようになる状態のことです。

更年期障害の症状と
似ていることが多いために
発症していても気が付かなかったり
まったく別の物と思い込んでいることが多いものでもあります。

注目されるようになったのは
大阪大学大学院医学系研究科の
准教授である石蔵文信氏が発表し
メディアに取り上げられるようになってからです。

結婚生活を長く続けている
ベテラン奥様の間で話題になったほか
石蔵氏による本の出版もあり
いっきに注目されることになりました。

夫源病の気になるところは長年連れ添って
「仲のいい夫婦」と思われている人々でも
結婚生活がスタートしたばかりの
新婚カップルでも起こりうるところでしょう。

「病」といってももちろん
「医学的な病気」というわけではありません。

ただ熟年離婚の原因のひとつになっていることを
考えてみるとどんな人でも
「自分には関係ない」と無視することは
できないものです。

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夫源病の症状は?病院に行くときに何科を受診する?対処法・治療方法について

夫源病の症状は「更年期障害に似た症状」と言われています。

具体的には強い耳鳴り・横揺れするようなめまい
イライラ・原因不明の不定愁訴
のぼせ・強い肩こり・不眠・強い頭痛
動悸・息切れ・倦怠感・胃痛全身の痛みなど
いろんなものがあげられます。

症状の強さも様々ですし
他の病気や体調不良が原因で出る症状と
大変よく似ているものです。

「夫がそばにいるときに症状が強く出る」
「夫の言動が引き金になって症状が強く出る」
ということがあったり上記のような症状が
2週間以上続くようなら病院の受診を考えましょう。

ストレスが原因の症状ならまずは
心療内科・神経内科が思い浮かぶかもしれません。

ただ他の病気のことも考えて
症状に合わせて診療科を選ぶことも
悪くありません。

症状の主なものが頭痛やめまいなら脳外科・神経内科
吐き気や胃痛なら胃腸科・内科・消化器科
気分の落ち込みやイライラなら心療内科を受診してみましょう。

すぐにできる対処法は
「上手なストレス発散方法を見つける」ことです。

ストレスの発散にはいろんな方法があります。

泣くこと。
涙には浄化作法があると言われます。
思いっきり泣くことで
気分がすっきりとしてストレスが解消される
という役割もあります。

泣ける映画・ドラマ・書籍・音楽など
自分の好きなものを楽しみながら
感情移入して思いっきり泣く、
ということが勧められています。

声を出すこと。
ぐっと溜め込んで我慢せず
お腹の底から声を出すことも
ストレス発散になります。
カラオケに行くのもいいし
自宅で好き勝手に歌っても構いません。
朗読するとか
信頼のおける人に愚痴を聞いてもらう。
ペット・人形・花など
とにかく相手はなんでもいいので
「声に出してみる」ことは
大きなストレス発散になります。

運動する。
ストレス発散の王道ですね。
気持よく汗を流せるものもよし
ラジオ体操など
気軽にできるものなどもあります。
とにかく身体を動かしましょう。

家計に響かない程度なら
自分へのご褒美も考えてもいいものです。

夫源病の治療法は薬を服用するだけでは
問題の解決にはなりません。
根本原因となる
「夫との関係」を見直すことが
必要・最大の治療になります。

まずは上手にストレスを発散する方法を
確保しましょう。

そのうえで「喧嘩をする」
相手を責めるためのケンカ
ではありません。

自分の本音をきちんと伝えて
嫌なことはイヤと
はっきりさせることです。

今まで我慢してきたことで
ストレスを溜めてきたわけですから
ちゃんと自分の本音を聞いてもらいましょう。

「プチ別居する」
という手段も夫から距離を置いてみる
ということでいい方法です。

「別居」というと
離婚の一歩手前と考えてしまいますが
「プチ別居」は妻が夫の同伴無しで
小旅行に行ったりすることです。

妻のほうからは夫のそばから離れることで
症状が軽くなったり・改善したりします。

夫のほうは妻の存在のありがたみに気づいたりする
きっかけになったりすることがあります。

夫源病のチェックリスト!離婚を考える場合には

最初に夫源病にかかりやすい人の特徴
についてみてみましょう。

生真面目・完璧主義・我慢強い
世間体や人からの評価が気になる
人前で感情を表すことが苦手
人に自分の意見をはっきりということが苦手
良妻賢母でありたいと願っている責任感が強い

パッとみると「長所」とされることが多い印象です。
でもこれらの気質がある人は
自分の気持にそぐわないことでも我慢して
ストレスを溜めやすいと言えます。

さて今度は夫源病の原因となりやすい
夫の行動についてみてみましょう。

家事や子育てについて自慢することができ
人前では愛想がいい(外面のいいタイプ)
仕事でも家庭でも正義感・責任感が強い完璧主義タイプ
妻や子供を養ってきたという自負が強い
妻に対して「ありがとう・ごめんなさい」を言わない
妻が出かけるときにいつもついてくる
趣味がなく仕事以外の交友関係がない
誕生日や結婚記念日などを覚えていない
妻の外見の変化に気が付かない
妻に対していつも上から目線でものをいう

あてはまるのが3~5項目だと夫源病の予備軍
6つ以上ですでにかかっている可能性ありとされています。

同じことでも人によっては気にしない、
という項目もあります。

夫が自分のお出かけに
「ついてくる」のか「ついてきてくれる」のか
受け取り方も様々だと思います。

自分が夫のその行動に対して
「どのように感じているのか」考えてみてください。

離婚の原因として
取り上げられることのある
「夫からのモラハラ」。

この「モラハラ」とは
モラルハラスメントの略です。
精神的な暴力や嫌がらせを指します。

夫源病による離婚となると
モラハラによる離婚とも言えますが
慰謝料を請求するとなると簡単にはいきません。

離婚の慰謝料は
「離婚の原因を作った側」が
支払うものです。

ただその「原因」は
不貞行為・悪意を持っての遺棄が
基準となっています。

ですから夫源病による離婚を考える場合
慰謝料が請求できるのかどうかは
専門家に相談するほうがいいということになります。

離婚を決意するくらいなら
専業主婦の場合はパートに出るなど
経済的な自立を確保を考えることを優先しましょう。

妻が仕事に出ることで
夫から離れる時間が増えて
症状が軽くなり離婚回避のきっかけに
なることもあります。

夫源病は夫婦間のコミュニケーションが
うまくいっていないことも原因のひとつです。

妻側は夫の怒りを恐れずに
自分の気持を口に出す

夫側は妻の言うことを頭ごなしに否定せず
みみを傾けるといった
お互いのチャレンジが必要になります。

夫源病の逆バージョンの
妻源病というものもあるそうです。

「言わなくてもわかる以心伝心の関係」は
理想的ですが
どちらかが我慢してそれが成り立つということは
ありません。

「ごめんなさい」はハードルが高いですが
「ありがとう」なら言いやすくないでしょうか。

まずはお互いへの「ありがとう」を
口に出すことが
関係改善への第一歩になるかもしれません。

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