ある程度の年齢になると頭のフケが多くなり、大きいフケが頭皮にこびり付くことがあります。
フケ症になったかなと、そのままにしておくと、慢性化して皮膚が炎症を起こすこともあります。
そうなる前に適切な治療をしましょう。
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脂漏性皮膚炎が頭皮にできる原因は？赤ちゃんもなるの？
脂漏性皮膚炎は、男性ホルモンのバランスの乱れやストレス、栄養不足、生活習慣の乱れなどで、皮膚に常駐しているマラセチア真菌が異常増殖した時に、炎症を起こすのが原因の一つと言われています。
また、季節では冬に空気が乾燥した時に皮膚も乾燥して、より多くの皮脂が分泌することで発症しやすくなるようです。
頭皮の場合は、毛髪があるので汚れや皮脂の溜まっているのに気付かずに、不衛生になりやすい場所で、いつの間にか脂漏性皮膚炎になっていたということが多いようです。
大人では、30歳代から40歳代にかけて発症することが多いのですが、新生児から生後3カ月くらいまでの赤ちゃんにも発症する皮膚炎です。
赤ちゃんの場合は、皮脂の分泌が多いことと毛穴に分泌した皮脂が溜まりやすいのが原因と言われています。
ただし、赤ちゃんの場合は自然治癒することが多い皮膚炎です。
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頭皮の脂漏性皮膚炎は、どんな症状なの？
・頭皮に大きなフケができ、毛穴に詰まった皮脂が酸化して匂いが臭くなります。
・炎症した地肌が赤くなります。
・頭皮にかさぶたが目立つようになり、かゆみがひどくなります。
・かゆみが我慢できなくて掻くことで、炎症が悪化し抜け毛などの症状がでてきます。
・頭皮がべたべたになります。
などの症状が見られたら、皮膚科の受診を受けることをおすすめします。
脂漏性皮膚炎はそのままにしておくと、慢性化や再発が多い皮膚炎なので、適切な治療をしないと完治することが難しいと言われています。
早めに皮膚科の医師の指示に従い、適切な治療を始めることが大切です。
頭皮の脂漏性皮膚炎の治し方は？完治するの？
皮膚科での治療は、ステロイド外用薬と抗真菌剤が治療の中心となります。
治療期間は症状により個人差がありますが、完治するには頭皮でおおむね1カ月前後にわたり、根気強い治療が必要と言われています。
自宅でできる治療や予防としては、
・抗真菌薬が配合され、低刺激性、無添加のシャンプーでやさしく洗髪する。
・生活習慣の改善をして、食生活ではビタミンＢ群などをバランスよく摂る。
・充分な睡眠を取り、ストレスや過労に注意する。
・保湿効果のあるローションを使用する。
・十味敗毒湯、黄連解毒湯などの漢方薬を使用する。
などがあります。
脂漏性皮膚炎は個人差があり、原因も一つではないので、口コミなどで良いと言われる市販薬を試してみるのも良いかもしれません。
しかし、期間をおいて頭皮の症状を確認し、悪化するようであれば、すぐに使用している市販薬やシャンプーの使用をやめましょう。
頭皮など肌に異常があり炎症を感じたら、皮膚科の医師に相談し、適正な治療を行いましょう。