子供の好きな食べ物ランキングでは、ナンバーワンを誇るのはカレーライスだそうです。
今も昔も食欲をそそる香ばしい匂いと、ピリッと辛いカレーライス。
近頃では、そのカレーを使ったカレーうどん、カレーそば、カレーパンなども大人気です。
そのカレーの実際の栄養はどうなんでしょうか?カレーの栄養についてご紹介します。
カレーにはどんな材料がはいっているの?カレー粉の成分は?
●自宅にあった一般的なカレーライスの材料は、4皿分として、
肉150g、
玉ねぎ中1個(200g)、
にんじん中1/2個(100g)、
じゃがいも中1個(150g)
サラダ油かバター大さじ1杯、
カレールー70g、
水600mlとなっています。
カレールーの原材料は、食用油(パーム油、なたね油)、小麦粉、砂糖、でん粉、食塩、カレー粉、チキンエキス、ポークパウダー、香辛料、野菜ペースト(豚脂、玉ねぎ、にんじん、トマト、南瓜、ほうれん草、ブロッコリー、バナナ果汁、リンゴ果汁)ガーリックペースト、チャツネ、酵母エキス、調味料、香料が明示されていました。
●カレー粉の主な栄養素(100g当り) 文部科学省食品成分データベースより
カロリー415g
たんぱく質13.0kcal
脂質12.2g
炭水化物63.3g
ナトリウム40mg
カリウム1700mg
カルシウム540mg
マグネシウム220mg
鉄28.5mg
βカロチン380μg
ビタミンB1 0.41mg
ビタミンB2 0.25mg
葉酸60μg
ビタミンC2g
植物繊維36.9g
カレー一皿の栄養価は?カレーに不足している栄養素は?
カレーの主な栄養素
(1皿=カレールウ20g 豚肉40g 玉ねぎ50g、人参25g じゃがいも40g ご飯200g当り)
カロリー628kcal
たんぱく質18g
脂質17g
炭水化物97g
ナトリウム870mg
カリウム530mg
カルシウム43g
マグネシウム46mg
鉄1.3mg
βカロチン1800μg
葉酸27μg
ビタミンC10mg
植物繊維3.6g
カレーの具材は肉、野菜が入っているので、栄養バランスが良いと思っていましたが、意外と栄養が偏っているようです。
一食当たりの必要栄養量と比較すると、三大栄養素のうち脂質と炭水化物は多めですが、たんぱく質は少なめです。
塩分はかなり高めで、カリウム、βカロチンは程良く、カルシウム、鉄、ビタミンCは不足がちです。
全体的にみると野菜が少なく脂が多いので、足りない栄養はピーマンやキャベツ、ブロッコリー、小松菜、チンゲン菜などの野菜サラダを摂ることで栄養バランスを調整することをお薦めします。
カレーライスの場合は、ご飯も多めになることが多いので、ご飯の量にも注意しましょう。
風邪のひき始めに、カレーを食べると良いという話をよく聞きます。
風邪の多くの原因はウイルスで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状があります。
カレーで風邪の原因のウイルスは退治できませんが、栄養補給には効果が期待されています。
カレーのスパイスの中に含まれている栄養素やカレーのβカロテンが体内の活性酸素を除去し、免疫力を高め、体を温めたりすることで症状を緩和すると言われています。
カレーうどんやカレーパンにも栄養はあるの?
うどんとご飯の栄養素は同じようなものですが、カロリーなどは水分量が多い分、うどんの方が量を食べることができます。
カレーうどんにすると、カレーの栄養が加えられ高カロリーと思いがちですが、カレー自体は汁でのびているので、実際のルウは少なく極端に栄養価が増加する訳ではないと言われています。
カレーパンは、大きさの割にはたんぱく質、脂質、炭水化物が豊富ですが、塩分はちょっと多めです。
一食で1個ぐらいであれば、野菜と一緒に食べることで、ダイエットには良いでしょう。
しかし、小さくても1個当りカロリーが約360kcalあり、ルウもそのまま入っているので、何個も食べると逆に太ってしまいますので、気をつけた方が良いと思います。