O157が世間で騒がれていますね。
「怖いですねぇ~」
特に幼児やこどもがいる人にっては「家のこどもが感染したら・・・」と心配です。
今回はそのO157の症状と、感染経路などについてお話しします。
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O157とは?昔からあったはずなのに?
O157とは「病原性大腸菌(びょうげんせいだいちょうきん)」のことですが、「毒素原性大腸菌」とも呼ばれています。
この大腸菌には有害な大腸菌もありますが、無害な大腸菌もたくさんあります。
有害される中でも、最も注意が必要な病原性大腸菌がO157でしょう。
それはO157が重篤な症状を引き起こし、抵抗力の少ない幼児やこどもたちを、死亡させる危険があるからです。
しかし思い返すと、20年前や30年前には、生焼けの肉もユッケも食べていたはずです。
私もユッケやレバ刺しが大好きなのですが、最近ではなかなか食べられなくなり淋しい思いをしている一人です。
では、どうしてここ最近になってO157が話題になってきたのでしょうか?
その原因の一つには「以前は技術的に検出できていなかった」ということのようです。
O15が特定される前の病原菌が「出血性大腸炎」という病名でした。
他にも「浅漬けの漬物」や「二日目の煮物」そして「カレー」も上げられ昔から家庭で言われていた「加熱すれば大丈夫!」という訳ではなくなってきています。
O157の登場は1980年代以降?
このO157が有名になった事故とは何だったでしょうか?
1996年の「カイワレ大根」による集団発生です。
この集団発生をマスコミが取り上げ報道したことで、O157が日本中に知れ渡りました。
結果的にはカイワレ大根は無実でした。
日本で焼き肉が食べられるようになってきたのは戦後です。
しかしまだまだこの時代では、特別な日の料理として「すき焼き」や「焼き肉」などは加熱調理して食べられていました。
それがバブル時期(1980年代後半から1990年代初頭)になると、お肉を「生」や「半生」で食べるというようになったのです。
一人のお肉消費量も、昭和30年の戦後復活で落ち着いたといわれる頃と比べると、20倍程にも増加しました。
つまり、半生や生肉と食するという文化は20.30年と新しい歴史なのです。
またバブル以降「外食産業」や「スーパーの惣菜食品」が脚光を浴びてきます。
大量食品を取り扱うので、集団発生の原因となってしまうのでした。
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大腸菌はどこにいるの?
「大腸菌は腸の中に住んでいます。」
人や動物の腸の中に住み着いているのは、大腸菌だけではなくとてもたくさんの細菌が生息しているのです。
驚くことに500種類~1000種類と言われ、数にすると100兆個もの細菌が人間や動物と共存しているのです。
これらの細菌は、みなさんもよく耳にする「善玉菌」「悪玉菌」そして、どちらか迷っている「日和見菌」です。
・善玉菌:ビフィズス菌、ガゼリ菌など、
・悪玉菌:ブドウ球菌、ウェルシュ菌、大腸菌など
があり、大腸菌はいまも空気中にも存在しているのです。
「大腸菌は怖い!」と思われる方も多でしょうが、多くの大腸菌は無害です。
そしてその中に、感染したら激しい下痢や腹痛の症状が現れる大腸菌も存在しているのです。
怖い大腸菌は5種類ありますが、その中でも危険度が高いのが
「腸管出血性大腸菌(EHEC)つまりO157なのです。
一般的な食中毒の場合は100万個以上の菌で発症しますが、病原性大腸菌O157の場合は100個程度の菌でも発症するので、
より怖い菌ですね。。
o157とは?どんな症状?
では、腸管出血性大腸菌についてお話ししましょう。
この腸管出血性大腸菌の中の代表のような菌が「O-157」です。
このO-157の毒素は「ベロ毒素」と呼ばれます。
『日本の人口を約1億2000万程度としたら、ベロ毒素がたった12gあれば皆殺しになるといわれています。
有名な毒のトリカブトの約100倍といわれ、化学兵器のサリンよりも強力な殺人毒素だいうことになります。』
症状としては、最初は腹痛から始まり下痢、発熱と進行しその後激し い腹痛と血便が出ます。めまいも訴える人もいます。
これらの症状も通常の感染期間は発症後4日~一週間程度で軽減してくるのですが、溶血性尿毒症症候群を発症すると重症になります。
乳幼児やこどもなど抵抗力の低い場合は死亡に至ることもある大腸菌です。
同じ腸管出血性大腸菌にはO-111もあり、こちらの菌も死亡例があります。
o157とは?感染経路は?
O157の感染経路については、空気感染ではなく口から入る「経口感染」が感染経路となります。
①菌のある食品を食べることで感染
↓
②感染した人の糞便(オムツも含む)から、手につきそのまま調理や食事をすることで感染
③感染している井戸水や水道水からの感染
日ごろから手洗い消毒は習慣にしてください。消毒方法としてはアルコール消毒は効果的のようです。
また、感染者のトイレなどのドアノブなど、消毒すべき場所は手が触れるところすべてとなります。
o157の予防や対策は?
感染対策として、「危険な菌を持ち込まない!」ということが重要でしょう。
感染していても症状が出てりない場合には気づかない人もいます。
消毒液は身近に置き予防することが、一番の対策と言えるでしょう。
また、「おなかの調子が悪いかな?」と思ったら早めに医者に相談し治療しましょう。
重症化してしまうと、死亡まで行かなくとも後遺症の危険性もあります。
まとめ
日本のトイレ状況は画期的に進み、汲み取り式から水洗便所へ急速に移行しています。
また飲料水に関しても、井戸水から水道水へと変化し、
世界的水準からみてもとても良い環境になっています。
昔と今を比較しても仕方ないかもしれませんが、地球温暖化などといった問題も起こり環境変化も凄い速さで変化しています。
神経質になったり、極度の潔癖症なって消毒ばかりするのではなく、体内免疫を作ることも重要ではないでしょうか。
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