お薬を処方された時に、
グレープフルーツやそのジュースを
摂取しない様に指導が入った経験はありませんか?
薬とグレープフルーツなどの柑橘系は、
相性が噛み合ないものがあります。
万が一食べた後に薬を飲んだらどんな症状が起きるのか?
また、どれくらい時間をあけたらよいのか等、
調べてみました。
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グレープフルーツと薬の飲み合わせ、相互作用や副作用とは?
グレープフルーツと反応してしまう薬には、
主に「高血圧」や「狭心症」の薬であり、
グレープフルーツに含まれている
「フラノクマリン類」という成分により
薬の効きが弱まったり強まったりといった作用をします。
これを「相互作用」といい、
分解されずに体内に残る可能性もあります。
ともなると「副作用」へと併発し、
相互作用を引き起こす薬を服用している最中は、
グレープフルーツの摂取は避ける様な指示がされます。
相性の悪い薬とは、
「カルシウム拮抗剤」という薬で、
高血圧や心筋症が主な治療薬とされていますが、
実際には他の病気にも処方されている可能性があります。
その副作用には心拍数の増加や血圧の低下、
頭痛や顔面紅潮などといった症状が起こります。
まず、指導が入るので問題はありませんが、
「少しくらいは」といって食べてしまうとどう反応するかは個人差などもあるので口にしない事が賢明です。
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グレープフルーツと禁忌薬一覧、てんかんは?
グレープフルーツと相性の悪い「カルシウム拮抗薬」ですが、
現在解る範囲で一覧にしてみました。
相互作用が強い薬
・カルブロック16mg
・アテレック錠10mg
・コニール錠4mg
・アダラートL錠20mg
・アダラートCR錠20mg/40mg
・アダラートカプセル5mg
相互作用が弱い薬
・ノルバスクOD錠2.5mg/5mg
その他、肺高血圧症に処方される「トラクリア錠62.5mg」
慢性動脈閉鎖症や脳梗塞に処方される「プレタール錠50mg/100mg」
てんかんや三叉神経痛の処方薬「テグレトール錠100mg/200mg」
といった薬もグレープフルーツと相互作用を起こすので
飲み合わせしない様に注意しましょう。
グレープフルーツと薬、果肉・甘夏は?時間は?
フラノクマリンという成分は、
グレープフルーツの果肉のほとんどに含まれているため、
これらは一切「食べない」こと。
グレープフルーツを食べてその成分は、
24時間ほど続くとされているので、
「少し時間を置いたから大丈夫だろう」という事は決して無く、少量であっても同様です。
つまり、相互作用を起こさない様に
食べる事は実質難しいということです。
また、グレープフルーツ以外に注意する柑橘系は、
・甘夏
・スティーティー
・ザボン
・橙
・バンペイユ
・八朔
・夏みかん
・文旦
・タンジェリン
・ライム
・メロゴールド
・金柑
などと多く、
逆に温州みかんやカボス、デコポンなど
フラノクマリンを含まない(もしくは果皮のみ)柑橘系もありますが、
柑橘系以外にもザクロや山ぶどうなどにも含まれているので、
医師に確認の上摂取する方がよいでしょう。