便の色が黒っぽい・下痢状では大腸ガンや胃・十二指腸潰瘍も!
便の色が黒っぽい色の便の場合、
タンパク質質や脂質の過剰摂取により胆汁が正常に機能していない場合や、貧血のため鉄剤を飲んでいる場合などの他に、便秘や臓器からの出血なども考えられます。
便秘
便秘が原因となって便が黒くなるのは、
大腸内で悪玉菌が増殖して腐敗してしまい
腸内に長時間留まった結果となります。
またこのような便が出る人は、
肉類を食べ過ぎた可能性があります。
まずは食生活を野菜中心にして
改善する必要があります。
水溶性の食物繊維を摂取することも効果的です。
海藻類などを積極的に摂取してみてください。
ただし、紛らわしいのですが
海草類などの黒い食材を多量に食べた場合にも便は黒くなります。
悪玉菌が増殖し腸内環境が悪化した結果、
肌荒れ、 頭痛、肩こりなど様々な体調不良の原因となってしまいます。
このような事態を防ぐ為にも乳酸菌などヨーグルトや発酵食品の摂取して
腸内の善玉菌を増加させるよう心掛けてください。
食生活や運動によって腸内環境が整えば、
黒い便から黄褐色の健康的な便の色となります。
臓器からの出血
下痢状で黒くタールのような便が出てしまった場合は、
病気の可能性があります。
このような便の状態になった原因は、
食道、腸、胃、十二指腸から
大量の出血があるということになります。
この場合、十二指腸潰瘍、胃がん、胃潰瘍、
大腸がんなどの病気の可能性が考えられます。
少量の血液が便に混じっても気付きにくいですが、
血液の量が増えると便は黒くなります。
出血が少量の場合はタール状にはなりません。
よって、便がタール状になっているということは、出血量が多いということなのです。
食道や胃から出血していた場合、
血液と胃液が変化を起こし黒色に変色した可能性もあります。
大腸、直腸、肛門からの出血は鮮血となります。
いずれにせよ、早めに病院で受診されてください。
便の色がこげ茶の人は便秘の解消が必要
便秘の場合、便の色が焦げ茶となります。
腸内細菌のバランスが悪い状態の時や、
腸内に長時間留まっていた結果、通常より濃い色となってしまいます。
弛緩(ちかん)性便秘
このタイプの症状は、高齢者と女性に多くみられます。
お腹が張り、排便後もなお残便感があることや、
食欲低下、肌荒れが起こります。
原因は腸管の緩みです。
そのため腸のぜん動運動が行われず便が大腸に留まり、
便の水分が吸収されてしまうことで便は固くなります。
腹筋などの筋力の低下が大きく関係していますので、
腹筋を鍛えることで改善の効果を得ることができます。
けいれん性便秘
このタイプの症状には、コロコロとしたうさぎのフンのような便や、
食後になると腹痛が起きたり、排便後の残便感があることなどです。
副交感神経が興奮状態にあるため腸管が緊張し、
うまく排便できない状態となります。
他にも便秘と下痢の症状を繰り返すことが多くなります。
ストレス、環境の変化や過敏性腸症候群などが考えられますが、
なかでも大きな原因として考えられるのは、ストレスです。
ストレスをなくすことが
便秘を改善することにつながります。
直腸性便秘
このタイプの症状は、便が硬く排便に長時間を要する、
上手くいきむことができない、便意を感じないなどです。
直腸に便が到達しても排便反射がおこらず、
便がそのままたまってしまいます。
高齢者や寝たきりの人などに多く、
改善するためには、
いつ便意がきても対応できる環境を整えることが重要となります。
便意がなくても朝食の後はトイレに行くなど、
決まったトイレ習慣をつけることで改善されていきます。
器質性便秘
このタイプの症状は、大腸がん、腸管癒着などの原因があって、
小腸や大腸などの消化器官に障害が起こります。
腹痛や吐き気、嘔吐、便に血が混じるなどがあります。
腸自体に原因がありますので病院で受診してください。
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