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口腔顔面痛とは?症状と原因は?何科を受診する?治療方法は?

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頬を押さえる女性

 頭が痛い、顔面に痛みを感じる、首や肩といった頸部に痛みを感じる、
このような痛みの症状に思い当たる人は多いと思います。

頭頸部や顔面の痛みを総称して「口腔顔面痛」と呼びます

ある病気による症状のひとつである場合もありますが、
特にそのような病気を患っていないのに、頭頸部や顔面に痛みを感じるのは、ストレスのせいかもしれません

そんな多くの人に当てはまる「口腔顔面痛」について、見ていきましょう。

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目次

口腔顔面痛の症状と原因

 「口腔顔面痛」とは、頭頸部や顔面に感じる痛みの総称です。
口腔顔面痛は症状や原因が多岐に渡り、その原因は以下のような7つに大別されます。

・口腔内の病変
・顎関節症などの筋骨格性の痛み
・口腔周囲(目、鼻、耳など)の病変
・頭蓋内の病変
・三叉神経痛や持続的神経痛のような神経性の痛み
・片頭痛や脳内出血のような神経血管性の痛み
・心因性の痛み

このように原因も様々なため、症状や痛む箇所も多種多様ですが、典型的な症状には以下のようなものがあります。

・歯の治療をしても歯の痛みが取れない
・口が開かない
・口を開けるとあごが鳴る
・あごが痛い
・舌が痛む
・口が渇く
・口内炎が多発する
・噛み合わせに違和感がある
・味覚障害
・口臭が出る
・感覚の異常
・頬の部分の締め付けられるように痛む
・歯が上あごに食い込んでくるような不快感

 上記の中でも顎が痛ければ顎関節症、口が渇くのであれば口腔乾燥症、舌にピリピリするような痛みを感じるのであれば舌痛症といった風に病名が付きますが、個々の症状では口腔顔面痛と判断するのも難しそうです。

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口腔顔面痛かも?何科を受診したらいい?

 では、先ほど紹介したような症状が見られた時、何科のお医者さんを受診すればよいのでしょうか?

症状も様々で、かかるお医者さんに悩みます。
調べてみると、口腔顔面痛を多く扱っているのは歯科のようです。

 また、歯科で診療を受けたが、歯や歯肉には痛みの原因や原因となる異常が認められず、口腔顔面痛と判明することも多いようです。
最近では、口腔顔面痛外来を設置している歯科もあります。

歯や歯肉の異常なのか口腔顔面痛なのか分からない場合には、口腔顔面痛外来も設けている歯科を受診しましょう。

専門に口腔顔面痛外来があると、脳神経科、内科、頭痛専門医、神経内科、ペインクリニック、心理療法士、精神科、心療内科、耳鼻咽喉科といった複数の診療科と連携を取って、治療に当たってくれます。

 もし、口腔顔面痛外来を設けている歯科が近くにないようであれば、大きな総合病院にある口腔外科を受診しましょう。

口腔顔面痛の症状を緩和させる 口腔顔面痛の治療方法について

 口腔顔面痛は、何度も言うように症状も原因も多岐に渡ります。
ですから、その治療も症状と原因によって違います。

また、ストレスなど心因性の口腔顔面痛であれば、患者さんごとに彼らの社会的背景なども踏まえて、症状が表出した要因を考慮し治療する必要があるのです。

 原因がはっきりしている場合は、原因と症状に合わせて治療を行うことで完治します。

問題は、検査等では異常が見つからない歯の疼痛や、舌痛症、原因不明の顔面痛のような原因が特定できない症状の場合です。

最近では、このような原因不明の顔面痛は、脳が痛みをコントロールしたり認知したりするシステムに異常が起こり、発症することが分かってきました。

 原因不明の顔面痛には、「薬物療法」「心理療法」「神経ブロック療法・理学療法」などで症状の改善が図られます。

 薬物療法では、システムに変調を起こしている脳に働きかける薬が専門医から処方されます。

その薬は「抗うつ薬」「抗てんかん薬」「抗不安薬」で、慢性疼痛の症状がかなりの痛みが緩和されるというデータがあります。

 原因不明の痛みのために、この痛みについて常に考えてしまうことで意識が痛みに集中し、薬物療法を受けても症状がよくならないということがあります。

この場合は、痛みに意識を集中させないように認知行動療法といった心理療法が必要になることもあります

 薬物療法、心理療法でも症状が緩和されない場合、神経ブロック療法・理学療法によって痛みを鎮める方法を取ります。
「神経ブロック療法・理学療法」としては、頚部にある星状神経節に局所麻酔を注射し痛みが起こる仕組みを改善させるほか、
レーザー照射、漢方薬も、痛みを緩和させるのに有効です。

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