子供の髄膜炎の原因や初期症状は?検査や予防方法、治療は?

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寝こむ子供脳は、軟膜、クモ膜、硬膜の髄膜によって覆われています。
くも膜の間をクモ膜下腔といいますが、
ここに炎症が起こった状態が髄膜炎です。

髄膜炎には、
細菌が原因となる細菌性髄膜炎
主にウイルスが原因となる無菌性髄膜炎などがあり
4歳くらいまでの子供に多くみられます

1万人に約1人という極めて稀な割合で
新生児が髄膜炎にかかることもあります。

細菌性髄膜炎は、
多くの原因がインフルエンザウィルスや肺炎球菌などの
感染によるものです。

ウイルス性の髄膜炎よりも発症頻度は少ないのですが、
かかると重症化しやすいことが特徴です。

治療をしても命を落とすことがあり、
なかには発熱から1日以内で命を落とした例もあります。

無菌性髄膜炎は、
エンテロウイルスやムンプスウイルスなどの
ウイルスに感染することで起こります。

赤ちゃんや子供が髄膜炎になる場合、
ウイルス性の場合が多く、
治療すれば重症化することはほぼありません。

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子供の髄膜炎の初期症状は?首が痛い?頭痛・高熱・吐き気

初期症状は、
高熱、頭痛、吐き気、嘔吐などです。

初期の時点では風邪の症状と思われてしまいます。

やがて症状が悪化してくると、
意識障害や痙攣を起こし、違いに気づくことが一般的です。

髄膜炎の特徴的な症状に髄膜刺激症状があります。

首の後ろが硬くなり(項部硬直)、
首を前に曲げることができなくなります。

看護しているなかで、
首や背中の痛みの症状を訴えたら髄膜炎を疑ってください

ウイルス性髄膜炎の場合は、
脳炎の併発がなければ後遺症の心配はまずありません

しかし
細菌性髄膜炎の場合は後遺症の確率が高くなります。

適切な治療を行った場合でも、
後遺症が発症してしまう場合があるのです。

後遺症には、
脳梗塞、髄液が増える水頭症、聴覚障害、
知能や運動の障害、難聴などが現れます。

また、
後遺症がないように見えても
成長過程で知能障害が現れてくることもあります。

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子供の髄膜炎の原因は?手足口病?

手足口病は、子供に多くみられる
手、足、口に発疹ができる病気です。

手のひら、足の裏に水疱のある発疹ができ、
おしりに少し盛りあがった発疹ができることもあります。

通常熱はありませんが、
微熱が出ることもあります。

口内には発疹や痛みの強い口内炎ができます。

口内炎が悪化することで食べにくくなり
困ることはありますが、1週間程度で治ります。

特に病院での治療が必要ない手足口病ですが、
原因菌のエンテロンウイルスは
ウイルス性髄膜炎の原因菌でもあります。

エンテロンウイルスによるウイルス性髄膜炎の場合、
頭痛や嘔吐などの症状があり、
意識障害を起こすこともあります。

手足口病発症の後、
意識障害が起こり髄膜脳炎で死に至った、
という事態もあります。

手足口病はよくある軽い病気ですが、
後に重症の髄膜脳炎を起こすことがあるので
注意が必要となります。

子供の髄膜炎の検査や予防方法、治療は?

髄膜炎の疑いがある場合、血液検査や髄液検査を行い
髄膜炎と判明したら特性にあった治療が行われます。

ウイルス性髄膜炎の場合は、
脱水を防ぐために輸液が施されます。

ウイルスに対する特効薬がないため、
対症療法が基本となり、
水分補給、解熱薬、鎮痛薬、抗生剤の投与となります。

細菌性髄膜炎の場合は乳幼児にかかりやすく、
月齢が低いほど合併症や後遺症などの危険が高まります

抗菌薬や抗生物質での治療となりますが、
薬の効果がない菌の増加により
死亡や後遺症が残ってしまうことも多くあります。

どちらも入院治療となりますが、
入院期間は症状によって違いがあり、
軽症で1週間、重症で1か月程度となります。

細菌性髄膜炎の予防には
ワクチンの接種が有効となります。

細菌性髄膜炎の約80%は
「肺炎球菌」と「インフルエンザ菌b型・hib」
といわれています。

「小児用肺炎球菌ワクチン」と
「ヒブワクチン」を予防接種することにより、
高確率で防ぐことが可能となります。

ウイルス性髄膜炎の原因菌の1つは、
おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスです。

これは
おたふく風邪の予防接種を受けることで予防できます。

ほかのウイルスは、
手洗いやうがいをしっかりと行うことで、
感染予防につながります。

大人の髄膜炎の初期症状や入院期間、原因や、検査、治療方法、予防は?

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