冬が終わり、暖かくなってくると山や野原で様々な植物が芽吹きます。
その一つである、たらの芽。
ハウス栽培のものもありますが天然ものがやはり美味しいですね。
日本全国で採れますが、地方によって気候も違うので時期は様々ですが、
桜の咲くころに里山に入れば収穫することが出来ます。
ぜひこの記事を参考にしていただき、収穫した「たらの芽」を楽しみましょう。
□山菜こしあぶらの旬の時期は?見分け方やカロリーや栄養や効果を紹介
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山菜のたらの芽はどこで採れる?
たらの芽は、山の中奥深いところで比較的日当たりのいい場所に生息します。
大きな樹木の間では日あたりが足らないので、
木を伐採した跡地などに生えていることが多いです。
たらの木の先の方に生えた若い芽を摘むのですが、摘むのは先端のみにします。
脇から生えてきた2番芽や3番芽まで全て摘み取ってしまうと、あっという間に枯れてしまいます。
昨今では山に山菜を取りに来た人が、芽を全部摘み取ってしまったり、
ひどい場合は木ごと切ってしまうということが多く起こっていて、
たらの木がたくさん群生していたのに、すべて枯れて全滅してしまったというところもあるようです。
採取する時には、気をつけましょう。
採るときには、ロープや先がUやLの字に曲がったフックのようなものを木にひっかけて
優しく木を引き寄せて先端の芽を摘み取ります。(木にも芽の部分にも棘があるので皮手袋を使いましょう)
たらの木は折れやすいので気をつけましょう。
天然のたらの芽はハウス栽培されたものと違って、香りもよく歯ごたえもあり美味しいです。
山に入る前に必ず、その山の持ち主(地権者)に確認をすることをお勧めします。
地域によっては入山できるかどうかの立て看板のあるところもあるようです。
事前に調べておくといいですね。
たらの芽の食べ方 下処理、下ごしらえは?
たらの芽を食べるには、下処理や下ごしらえが必要になります。
天ぷらなど生のままで揚げる場合は必要ありませんが、それ以外の料理にはアク抜きが必要です。
たらの芽の下の部分にある固いカマをまず外してから、固い部分の皮を剥ぎ取ります。
1リットルの水に対して20グラムの塩を入れ沸騰させて、たらの芽を入れて2~3分茹でます。
茹であがったらすぐ冷水に取って、しばらく水にさらしておきましょう。
小さいものほど柔らかいので、ゆで時間は短くて大丈夫です。
小さいたらの芽の茹でたてアツアツをポン酢につけて食べるのはとても美味しいのでおススメです。
たらの芽の栄養やカロリーは?
次にたらの芽の栄養素やカロリーについてご紹介します。
まずたらの芽のカロリーは食べられる状態になった可食部100gで27kcalと、低カロリーの食材です。
主な栄養素はカリウム、可食部100g中に460㎎と大変多く含んでいます。
カリウムは体内にある不要なナトリウムを体外に出す働きがあるので、
高血圧の方には特に大切な栄養素です。
その他にもマグネシウムやリン、鉄分なども多く含んでいるので、貧血気味の方にもお勧めしたいですね。
他にはβカロテンも豊富に含んでいます。
たらの芽は胃腸を健康にして、強壮、強精作用もあると言われています。
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たらの芽のおすすめの食べ方、レシピは?
たらの芽は天ぷらや唐揚げにしたり、茹でてアク抜きしたものをポン酢で食べたり、
洋食ならパスタの具や炒め物に使っても美味しく食べられます。
和え物も、鰹節に醤油やポン酢などの他に、胡麻味噌や様々な味の和え物にしても美味しいです。
今回は、たらの芽とエビのマヨ味噌ソース和えのレシピをご紹介します。
たらの芽と小エビのマヨ味噌ソース和え
材料 たらの芽 10株位
エビ(ムキ海老) 6尾(大きめのもの)
マヨネーズ 大さじ2
味噌 大さじ2
酢 大さじ2
作り方
① たらの芽は下処理をしてあく抜きをして、氷水に取りしばらく水に浸しておく
② エビも熱湯で茹でた後、氷水で冷やしておく
③ たらの芽、エビ共に水をよく切って食べやすい大きさに切る
④ 調味料を合わせておいて、そこへたらの芽とエビを入れて和える。
(たらの芽とエビの上にかけるだけでもよい。)
たらの芽の採取の仕方から、下処理下ごしらえの仕方、栄養素や調理法から
レシピまでご紹介しました。
桜が咲くころ、少し暖かくなったら山に出掛けて山菜摘みも楽しいのでお勧めです。
山に入る場合には、その山の地権者に確認を忘れずにしておきましょう。